自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

ガラパゴスの楽園

松の内も過ぎ、鏡開きも過ぎ、小正月が近づいております。

今頃ですが、新年あけましておめでとうございます。

学生以来の長ーーーい冬休みをいただき、ブログの更新をだいぶ怠けて

ご無沙汰になっておりました。

昨年の目標「脱力」が年を越してもひきずったせいか(言い訳)、

気付いたらこんな時期になっていました。

なんだかちょっと焦って気合を呼び覚ました2018年です。

ブログ書き始めの初心を読み返し、もうしばらくこちらを楽しみたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233243j:plain


年末年始ですが、実家のある神奈川県川崎市に帰省しておりました。

冬休みのゆるーい目的に(お休みなのに目的とかって、なんかストイック笑)、

都心部の世情や情報、空気感やら雰囲気やら流れのようなものを、

肌で感じたいということがありました。


山の幸を収穫したり味わったり、自然の材でものづくりをしたり、

昔から伝わる物語や習慣に触れたり、自然が近い、人口が小さい

三島町でしかできないことを満喫した2017年。

この歳まで成長してきた都心部での暮らしから一転、

このブログにも言葉足らずですが精いっぱい綴ってきた、

三島町の暮らしで感じたこと、気づいたこと、学んだことは膨大過ぎて、

私を何倍にも成長させてくれたように思います。

その生活の中で得られるものが多くなるほどに、

自分の感覚、感性(?)もだいぶ三島モードに染まってこれたのかなぁと

客観的に自分を分析し、できるだけニュートラルな状態で物事を観察してみたい

自分は、このタイミングに「半都会もん、半田舎もん」の立場で

都心部を見てみようと思ったのであります。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233343j:plain

 

じゃぁ何をしていたかって、普通に散歩したり、外食したり、友人と会ったり、

ショッピングしたり、本・新聞・漫画読んだり、TV観てただけなのですがねww

 

そんな中、静かに、強く感じるところがありました。

 

会津って、三島町って、ガラパゴスな世界なのでは・・・

 

稀少で稀有な、すごく原始的で、実はすごく先進的で革新的な、

尊くて大切な宝がここには残っている。

外界から閉ざされた山間に集落があり、大自然の小さな暮らしの中

でこそ守られて、育まれてきた、それはそれは貴重な文化や歴史や人が、

ここには確実に、あります。

 

それは、大きく意見をするわけでも、メディアで注目されるわけでもなく、

粛々と淡々と日々の暮らしを繰り返す中にあるもの。

一極集中や格差社会少子高齢化の流れで、もしかしたら淘汰されてしまう

くらいの小さな小さな、危うい存在でもあるのかもしれない。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233437j:plain

 

しかし、しかし。

だからこそ、類い稀な超尖った個性であり、独自性であり、

今から後付けできない「圧倒的な個性」なのではないだろうか。

これだけ(良くも悪くも)思いやりと優しさと素直さを備えた温かい人たち、

風や雲や陽の様子から山の状態がわかること、出逢う人出逢う人みんなが

ものづくりを楽しんでいること、元気で生き生きした高齢者が多いこと、

ドラマティックな四季の変化に自然への畏敬を感じずにはいれないこと…

当たり前かもしれない。

日本の田舎には似たようなところはたくさんあるのかもしれない。

私が知らないだけで、すごく小さな視点なのかもしれない。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233536j:plain


改めて、よくよくじっっっくり三島町を観察すると、まだまだ都心の人が、

日本中の人が、世界中の人が知らない、ここにしかない宝物がごろごろしていて、

その価値をどう伝えていくか、どう届けるかに、

三島町の無限の可能性を感じずにはいれないのです。

 

 

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233622j:plain

 

一方、時代を先頭で動かしている最大のシェア(マーケット)都心部の感覚が、

三島町にも、自分自身にも少し乏しくなっているのではないかという

一抹の不安感が過ったりもしました。

しばらく三島町内で過ごしていたことで、異なる場所や感覚や価値観から

目の前にある事柄を客観的に観ることが鈍ってきていたのかなぁと思います。

スピードだったり、情報だったり、アイデアだったり、人材だったり…

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233704j:plain

 

鎖されているから守られるものがあると同時に、

鎖された中での歴史や常識や習慣からどんなに戦略を練っても、

次元が変わると淘汰されてしまうのは悲しい。

 

 明治時代、開国したことでがらがらっと発展を遂げた日本文化の歴史から、

三島町自体や編み組細工も、この三島町だからこそ、この三島町にしかない

カタチで、もう少し広い視野と展望でこれからの在り方を探っていく

必要があるのかもしれないなぁ、と。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233744j:plain


一方向からのものの見方の反対面には、実は全然違う姿が隠れていたりする。

物事が平面ではなく、多角的な姿をしているということに気付くと、

ひとつの対象にたくさんの表情が見つかり、より柔らかく、

楽しさが広がるような気がするのです。

そのためには、五感を通して経験し、肌身で感じること。

私が三島町で暮らす中で見えてきた色々は、都心にいて回収する情報より

だいぶリアルで、その感動や発見があったおかげで、都心にいたときに

感じていたもやもやを違う視点で捉えられるようになった気がします。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233840j:plain

 

何が言いたいかと言うと、私が言えたような身分でも立場でも全然ありませんが、

(むしろ今までの自分への反省を込めて)

目の前にある世界だけではなく、異なる場所、ヒト、分野との

接触と交流の機会を得て、多様な世界を全力で感じることが、

自分も社会が成長し、もっともっと豊かで柔らかな未来に繋がるような

気がするのです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20180113233949j:plain

 

グローバルで情報社会が当然になっていくこれからだからこそ、

ときに足元を見ることはもちろん、ときにもっともっと広い視点で俯瞰したり、

主観と客観を行ったり来たり、高く低く広く狭く引いたり押したりしながら

多様で多層で多面な、ニュートラルな状態で将来やものづくりや大切な人たちに

向き合えたら素敵だなぁと思う、新年。

 

えっと、 都会と田舎どっちが良いとか悪いとか、上とか下とかを

言いたいのではありません。

双方に魅力があって、補完し合って、その交換や掛け合いや交差に、

未来の可能性が潜んでいるような気がする。

 


そんな、冬休みでした。


※ 不快にさせる失礼な記載がありましたら、ごめんなさい。

かんじき作り

三島町で、浅岐での暮らしの必需品「かんじき」を作りました。

かんじき、知ってますか?

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218211846j:plain

 

積もった雪を歩く際、足が埋もれないように体重分散したり滑らないように、

長靴に付ける円形の道具です。

スノーシューの昔から使われていたバージョンみたいなもの。

構造は、丈夫な木の縁にロープを結んで、そこに長靴を乗せてロープで

固定して履くようになっています。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218210130j:plain

 

かつては、今よりもさらにたくさんの雪が降ったそうですが、

今のようにブルもロータリーも除雪機もスノーダンプもないので、

雪をかくのではなく、かんじきで踏み固めて道を確保していたようです。

しかも、ゴム製の長靴なんてものもなく、わらじ、げんぺい、深靴等に

かんじきをつけて、20キロとか30キロの荷物を担いで隣村まで歩いたり、

片道3時間くらいかけて学校に通っていたそうです。マジか。

今でも特に雪山に猟に入る鉄砲撃ち(と、猟師のことをここら辺では呼ぶ)は

普通に使うし、除雪をする際にちょっと深く積もった雪の上を歩くときには

使用しています。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218205423j:plain

 

みんな持ってるし、蔵から何足もごちゃごちゃ出てくる。

多く見るのは、真ん丸のものと楕円形のもの。

ロープの掛け方(結び方)は、作る人によってちょっとずつ違うみたいだな。

用途や使い分けは、聞く人によって様々で、好みなのかなぁ?という印象。

 

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218210206j:plain

 

今回かんじきの作り方を教えていただいたのは、浅岐のお隣

間方集落の工人さんです。

間方は三島町で一番山深いところにあり、雪の量も三島で一番深いところです。

ここ!間方はかなりディープで、聖なる場所ですww

三島町はここから拡大したのではないかと言うような歴史も古く、

何より自然との共存の在り方や文化の痕跡が今も強く残っています。

なんか、神様みたいな、仙人みたいな、妖精みたいな、

生きる叡智に溢れたような、ものすごい貴重な人がたくさんいるのです。

2月には、間方でかんじき作りと雪山散策を楽しめるツアーがあるので、

強く参加をおススメします。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218210718j:plain

 

さて、かんじき作りについてデス。

縁材は一般的に指の太さくらいの根曲がり竹を、水が上がらなくなった

晩秋くらいに採ってきます。(マタタビと同じ10月中旬以降)

そのままでは硬いので、お湯に浸けたり(温泉に入りながら曲げるんだって)、

火で焼いたりして円形に曲げた状態で針金で固定します。

1か月以上その状態で放置すると、形が固定するようです。

竹以外には、リョウブやクロモジ、グミ、マタタビ笊の縁にも使用する

クマゴヅルなどを使います。

(ただ、クマゴヅルはとても弾力があって強いので、雪崩で埋まったり

雪の中に滑落したときに折って脱出できないため、避けることもあります。)

 

このちょうどよい手頃な材料を採取してくるのと、円形にする作業がとても

難しいそうです。7割はここ。

材料採取と材料作りのたいへんさ、労力と時間と質の多くを決めるのは

編み組細工も、すべてのものづくりにも共通です。

今回は用意いただいた円形の材を使ってスタート。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218211425j:plain

 

 
縁に長靴を乗せて固定するロープを張っていきます。

六角形の外縄、中心部の内縄、足を固定するようの脱着縄の順で結びます。

ロープの結び方に特徴があり、基本は左綯いです。

!!

なんと、先日のしめ縄と同じ、聖なる左綯いではないですか。

どうやら、左綯いの方が強度が高いそうです。

雪山を全体重を乗せてガシガシ歩くものなので、強度大事。

縒りをしっかりかけて、きつーくがっちりしっかりぎゅぎゅっと締めて締めて

編んでいきます。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218210951j:plain

 

そして、固定の際の結び方。これが今回の一番のポイント。

絶対緩んだり外れたり切れたりしないための、「男結び」です。

かんじき作りにはこの結びは外せないので、何度も何度も練習しました。

その後調べていたら、どうやら雪国生活で多く使われる独特な結び方のようですね。

踵に引っかける部分と、つま先を固定させる部分に脱着用の縄をかけたら完成です。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218211552j:plain


真っ白な雪の中で、元気が出る明るい竹色とオレンジロープがカワイイ♪

早速朝いちで降り積もった雪の上をお散歩です。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218211709j:plain

 

むむむ、うまく歩けるようになるまでにはもう少し修業が必要だぞ(笑)

年明けの熊猟同行に向けて、かんじきウォーキング特訓しなきゃだね。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218211759j:plain

 

お昼ご飯には、先日のそば打ちに引き続き、間方流のそば作りを体験

させていただきました。

捏ねるところまでは同じですが、間方では包丁では切らずに、

パスタマシンみたいなものに入れて絞り出すのです!

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218212432j:plain

 

だから、麺が丸い。

この方がコシがあっておいしいのだそう。

うん、細かい違いがわかるほどそばを食べ比べてないので(笑)、

角ばってても丸くても、細くても太くても、三島のそばはどれもおいしいのです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218212649j:plain

 

 

ちなみに、今回かんじきの補強材料として使った人工物である、

針金はかつては大麻の繊維を縄綯いしたもの、

ロープは山ぶどうの皮をお湯で煮て柔らかくしたものやモワダを縄綯いしたもの

だったそうです。

雪国の冬仕事でもある炭焼きや鉄砲撃ちで山に入るので、すぐにダメになっては

作り直して直して使っていたそうです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171218212106j:plain

 

丈夫で強くて耐久性も機能性もある化学繊維のおかげで、

便利になった部分はとても大きい。

優れた技術の発展で、今こうして便利に快適に暮らしていられることは

本当に素晴らしいと思います。

同時に、それがなかったちょっと前の時代、身の回りにあるもの、

自然という莫大な資源の中から、暮らしに必要となるものを

生み出していたこの知恵は、すごく尊くて、自然と暮らしが隔離されている

(ような印象の)現代、改めて見直してみることで、何か大切なことに

気付けるような気がしました。

 

 

かんじき履いて、毎朝雪を満喫しながらワッシワッシお散歩するぞ~~!

 

 

 

 

 

ジョセササイズ

 

三島町辞典>より引用

ジョセササイズ:「除雪」+「エクササイズ」の造語。
        冬季豪雪地域での生活において習慣となる、全身有酸素運動

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095142j:plain

        


雪が、止まらない。

今朝ももっさもっさもっさもっさ降り続いております。

先日の寒波では、一晩で50㎝~1mとか積もりました。

どこもかしこも、もっこりまるまるした真っ白な雪に包まれてます。

ちょっとずつ、徐々に徐々に白銀の世界に移ろいで行くのかと思いきや、

朝起きたら一晩で別世界。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095223j:plain

 

いつものように6時くらいに起きると、まだ真っ暗なのになんだか外が賑やかだぞ。

暗闇と深々と降り積もる雪の中、ご近所さん達はすでに雪かきに取り組んでいました。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095306j:plain


すごーーーーい!!

キレイ・・・

 

 

なんて、悠長なことを言ってたら怒られちゃいます。

ついに雪の時期に突入しました。

これから4月下旬まで、深い深い深----い雪の中での生活がスタートします。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095342j:plain

 

浅岐は、三島町の中でも2番目に雪が深い地域です。(一番は間方)

冬場はみんな一日中除雪し続けているようなこともあるそうです。

え???

そう、ここら辺は、雪がない時期に田んぼや畑、山の収穫等をして、

雪が積もる頃には雪かきが主なやることです。(勤め人除く)

山間での深い雪のために外に出ることが難しくなる冬場に、

家に籠って囲炉裏で円座になって、家族内で農作業に必要となる

編み組細工に取り組むという地域なのです。

そのため、雪の深さと比例して古くからの編み組細工の技、文化、匠が

たくさんいるのが間方・浅岐なのであります。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095500j:plain


先述した通り、一晩でどかっと降り積もる地域なので、

毎日の除雪は欠かせません。義務。

ここら辺では、除雪のことを「雪かたし」と言います。

ここ数日の調査によると、ご近所さんは真っ暗な4時半くらいから

雪かたしを始動します。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095540j:plain

 

各家庭に電動の除雪機があります。これで家の周りをやるだけでも大変。

しかもひとり暮らしの高齢者も多いので、隣人同士で助け合って取り組みます。

暗いうちからあっちでもこっちでも電気を灯して除雪作業。

アカデミー宅は、玄関から公道まで30mくらいあります。

家に出入りするために、この道を自力で付けなければなりません。

道を共有するお隣さんのお父さんが除雪機である程度やってくれるのですが、

そこは共有なので私たちも参戦します。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095714j:plain


主な武器は、スノーダンプとスコップ。

スノーダンプは雪の塊を下から掬い上げて、そのまま運べるそりみたいなもの。

スコップは雪用で、軽くて穴が開いています。

こればかりは人力で、わっせわっせ掘っては運んでいくしかありません。

雪を捨てるのは、浅岐集落を流れる大谷川。

ちゃんとフェンスを外して、雪捨てスペースを作っておきます。

コケる、落ちる、転ぶが得意な私は、誤って川に落ちないようにしよう。

大変なのは川がない集落で、雪を捨てるところがないため、ものすごい量の

雪が積み上がるそうです。(未確認)

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217095849j:plain


公道については、町委託の除雪車(通称ブル)がやってくれます。

大雪初日は、お隣間方を朝3時に出てきて、浅岐を通過したのが6時くらい。

通常車だと10分4㎞を、雪を押しながら走ると3時間!!

この大きなシャベルで道に積もった雪を両端にどけながら進んできます。

これが作動してくれないと、乗用車を運転することもできなくなってしまう

くらいの雪が一晩で積もるのです。(出動基準は積雪15㎝以上)

もちろん、両側に寄せられた雪で壁ができています。

最盛期には2mとか3mとかなるそうです。

 行き場がなくなった雪は、巨大なトラックに乗せて、

三島町中心を流れる只見川に捨てるそうです。

今年の2月頃最盛期は止めどなく、止めどなくこのトラックが往来していました。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217100052j:plain


そして日中晴れると、びっくり飛び上がっちゃうくらいの地響きで

屋根に積もった雪が落ちてきます。

はじめは本当に体が宙に浮いたかと思うくらい驚いて飛び上がりました(笑)

この世の終わりかと思うくらいの音がしますww

そのため、屋根の下は雪の塊が落ちてくるので要注意。

もっと気温が下がると、氷柱も成長して凶器となって落ちてくるそうです。

毎年雪かたし中に落雪に埋もれてお亡くなりになっている方のニュースを

目にしますが、これよく理解できました。

たぶん一瞬で埋もれて、雪から出られなくなる。怖いわぁ。。

雪の重みで倒木して道路が寸断されたり、雪の重みで停電することも

毎年あるみたい。

大雪極寒のこの地で停電しても、みんな1週間くらい普通に生活できるらしい。

あまり経験したくないけど、そのノウハウ見たいかも(笑)

自家発電機と反射板ストーブは必需品。

薪ストーブや、今でもお風呂薪で沸かす家もあります。

 


家の周りを守る雪囲い色々。

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217100212j:plain

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217100228j:plain

f:id:seikatsukougeiacademy:20171217100246j:plain


雪に囲まれたこれからの三島での、浅岐での暮らしは、

またたくさんの学びと感動と発見が溢れてそうだぞ♪

何が起きるか、ドキドキワクワク!!

 

 

 

 

 

小島で、トムソーヤ

 


離れ小島を開拓しよう!!

 

これ、なんだか、ウキウキワクワクしませんか?

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213205625j:plain


三島町早戸集落脇を流れる只見川の途中に、夢が詰まった小島があります。

この島で、何か楽しいことを企もうではないか♪

と、会津若松市喜多方市三島町が協同で開催しております會津熱中塾

番外編として、三島町にて企画が持ち上がりました。

なんだか楽しそう!

編み組以外にも、会津の面白いヒト・モノ・コトと出逢いたいと思い、

企画に飛び込んでみました。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213205739j:plain


会津の写真家星賢孝さんの船頭により、和舟で小島に上陸。

天気が良い分寒さも厳しいこの日、やんちゃな大人が6人ほど

目をキラキラさせて、単なる隆起地かと思われる小さな島で

はしゃいでおりました。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213205933j:plain

 


上陸は絶対舟だよね!

テント張ってBBQとかしたいよね!

青空ワークショップの会場にしたら気持ちいいかも!

ツリーハウスを造っていくのはどうかな!

釣り上げた魚をその場で焼いて食べたい!

対岸からたらいとロープで渡し舟を付けたらどうかな!

島滞在者が毎回島の名前を決めた旗を立てよう!

島貸し切りパーティーやライブ!

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213210151j:plain

 

集まった有志で企画提案のブレストをしました。

妄想の世界から生まれるウキウキが溢れ出て、企画時点でたまらなく楽しい(笑)

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213210229j:plain


とりあえず面倒くさいことは置いといて、やりたい!楽しそう!の

夢や理想を出し切ったら、現状に戻って、どうしたら実現できるかを

ひとつひとつ潰していく。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213210311j:plain

 

これができる、これ持ってる、これ挑戦する、、、

ひとりひとりの力や興味を生かして、それぞれが自発的に関りを持つ

コミュニティが生まれれば、きっとみんなが無理なく楽しく夢を

実現できるのではないかなぁ。

大切なのは、義務ではなくて自主的な興味と意欲。

自分の心が躍り出し、身体が動き出すような何かと出逢えたら、

それって最高にハッピーだし、きっと何かすごい感動や発見の

きっかけになると思うのです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213210358j:plain

 


時間が…

お金が…

規制が…

家族が…


大人になると色々な柵に捉われ、いつの間にか、胸をときめかすような

夢を忘れていることがあります。

子供の頃からたくさんの経験を重ね、技術も知識も友人もお金も

手に入れた今こそ、昔描いていたようなちょっと夢みたいなことを、

むしろ実現できるかもしれない。

そんなウキウキワクワク童心を刺激するような、夢に溢れた小島を舞台に、

一緒に自由な発想で遊びませんか?

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213210450j:plain

 

鉄道ファンやインバウンドから注目される只見線

小島のある早戸駅から会津宮下駅まで、只見川沿いの景観は絶景です。

今回私も初めて川上からの景観を知りましたが、なんとも贅沢な、

他では絶対見れない雄大な景色にため息が出てしまいました。

小さなちいさな島だからこそ、島を独占してひとときの城を築く。

誰にも邪魔されない、絶景を独占して過ごす時間。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213210531j:plain

 

この島で何ができるか?

どんな夢を叶えるか?

 

ワクワクを実現できて、関わる全ての人が楽しくて、三島町にも奥会津にも

新しいムーブメントが起きるようなプロジェクトになればいいなぁ。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171213210703j:plain

 

三島町でまたひとつ面白いことが始まりそうな予感♪

一緒にワクワクを企みたい方、ぜひご連絡ください~!

 

 

 

 

 

刃物を研ぐ

 

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212182038j:plain

 

先日のそば笊に続き、米研ぎ笊、四ツ目笊を作りました。

うーーーん、私の笊はなんだかどうしても、柔らかい丸みが足りない気がする…

尖った自分がいるのは自覚しているけど、こうして作品で目の当たりにするのも

どうも、つらい(笑)

焦らず急かさず、緩やかに蛇行していく人間を目指したいものですな。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212181940j:plain


素敵な笊は良い材料作りから。

良い材料作りのためには、よく切れる切り出し(片刃の小刀)の存在は欠かせません。

 

わたくし刃物が好きなのです。

いけばなの鋏にしろ、手芸や和紙の鋏も、アクセサリーのペンチやニッパーも、

ものづくりをしていると、工具となる刃物はパートナー。

よく切れる、手になじんだ使い易い工具の存在は、

ものづくりの幅を大きく広げてくれます。

 

満足できる作品が作れるようになるためには納得できる材料を削れるように

なることが必要で、そのための切り出しの研ぎ方を教えていただきました。

なんとなく包丁とか刃物をヤスリで研いでたり、

専門の方にお願いをしておりましたが、初めて正式に刃物の研ぎ方を学びました。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212182209j:plain


先生は、生活工芸館で木工指導員をされている楽器作家さんです。

会津桐でギターとかウクレレとか作ってるのですよ~。なんと素敵な^^

木工や大工さんは刃物が商売道具なので、みなさん日常作業です。

しかし、何年も木工に携わっている方でも、どうやら研ぎの世界は

かなり奥が深いようです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212203532j:plain


基本は刃がある方を砥石に当てて、刃が平面になるように削っていくのですが、

微妙な力加減によって刃の表面が丸まってしまうのです。

これ↑は私のあまり良くない例で、丸まっているところだけが

光ってしまっています。

押すときも引くときも並行に均一に刃を当てる。これがなかなか難しい。

平らな心で、刃先に全神経を集中させる。

なんだか硯で墨をすっているいるみたいな・・・

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212203936j:plain


終わりが、ない。

こだわる人だと、自分が理想とする作品を作るために、

数ミクロンの調整を自分の指の感覚でするらしいです。なんてこったい。

切れるようにするだけならば、砥石に何度か当てれば、刃こぼれはなくなります。

しかし、どこまで研ぐかの終わりは、本人が決める。

もうこれでいいと思ったら終わりにしていい。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212202844j:plain


なかなか納得できる頃合いで終わらすことって、難しいです。

あとちょっと何とかしたいんだよな、もう少しかな?と思って手を加えると、

行き過ぎてしまったり、やる前より崩れてしまったり、

でもやらないとここで終わりにはできないという後悔が残ったり。。

 

決断?区切り?諦め?

終わりを自分で決めることって、勇気がいることです。

潔い勇気を持てるように、精進していきたいものです。

 

さて、なんとかかんとか3時間ほど頑張って研いだ切り出し。

やる前と比べると断然キレッキレです♪

ますます材料作りがんばるぞーーー。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212204457j:plain  

砥石で石を削って石器を作ってみました。紙とか草とかは、切れます!

 

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212204610j:plain


ちなみに、工人さんの中には皮の厚い足のかかと部分に

刃を当てて皮を削る方もいます。(多くは厚めのあて布で切ります)

昔はこうしていたらしいですが、なんとも危ない気が。。。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171212204737j:plain


足の指を巧みに使いこなして材料を削る工人さんも。

様々な高尚な技に触れられ、とっても勉強になります。

(けど、できないし、やらなくても何とかなる。笑)

 

 

場を整え、道具を整え、心を整える。

ものづくりは成長の連続です。

 

 

 

 

 

 

 

蕎麦打ち@森の校舎カタクリ


三島町内には、なぜかそばを打てる人がたくさんいます。

一家に一セットはそば打ちグッズが揃っているのではないかと思うほど、

そばを日常的に自分で打って楽しんでいる人が多いです。

そんな三島に住んでいるならば、そばを打てずにはいられません。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211154942j:plain

 

第2・4土日に、からんころん茶屋にてそばを提供している

宮下蕎麦と豆腐の会の代表に、蕎麦打ち指導をいただきました。

まぁなんとも、蕎麦への溢れる情熱と、程よい適当さがナイスです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211155010j:plain

 

もちろん十割でなければそばではない。

初心者でもまとまりやすいように、石臼で甘皮を多めに引いた

そば粉500gに、お湯125㏄水125㏄を入れて混ぜていきます。

キメが細かくなるよう、陶芸で鍛えた菊練りでがんばります。

角だしをしながら、均一な厚さで四角くなるように延べ棒で広げ、

十分に薄く伸ばせたら折って包丁で均一な太さに切っていきます。

まぁ、均一な厚さになんて切れないのですがね(笑)

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211155119j:plain

 

きしめんかと思うほどぶっとくて、ぶちぶち切れる美味しいそばが

出来上がりました。

うむむむ、程よい捏ねも、均一な厚さも、リズミカルな包丁も、

なんだか精神統一が必要な繊細さを感じました。

コシと香りが蕎麦の魅力な分、麺にはごまかしのきなそうで、

不均等なムラムラが未熟な自分を表すようで、なんだかちょっと恥ずかしい

お蕎麦の完成です(笑)

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211155726j:plain

 

出来上がったお蕎麦は、日ごろお世話になっている講師のみなさま、

浅岐地区のお世話になっている方や三島町議員さん、役場関係の方などに

お集まりいただいてご賞味いただきました。

お酒も入ったおかげか、美味しかったとのお声も。ありがとうございます!

突然のリクエストにも関わらず、伝統工芸士五十嵐光栄さんが

そば口上をご披露くださいました。

あんなに長いストーリーよく覚えているなぁ。

先日の大谷ともちょっと違う、滝谷(地区)流のそば口上。

 

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211161421j:plain

 

蕎麦打ちの会場ともなったのが、先日ちょっと紹介した森の校舎カタクリです。

ここのお料理が本当に美味しくて、何よりここを運営されている

カタクリの会のみなさまのお人柄が素晴らしすぎるので、

もう少し紹介させてください。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211161442j:plain


閉校した小学校を、再活用した宿泊施設です。

学校の事務、掃除、予約、清算などをまとめる番頭と、

6人の頼もしきお母さま方が運営を担っています。

スタッフの平均年齢は75歳。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211161502j:plain

 

1年間で最もお客さんが多い6月の工人祭りの夜、お手伝いをさせていただきました。

開催前日の金曜夜から土曜日曜と、150人くらいの宿泊のお客様がいます。

4時くらいには朝食の準備に取り掛かり、夕食の片付けが終了するのは23時、

2時くらいまで朝食を仕込み、束の間の休息の対応が2.5日続くのです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211161554j:plain

 

高齢84歳のお母さんが、約3日間ほぼ寝ないで揚げ物を作り続ける。

ホラーなのではないか?(笑)

 

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211161634j:plain

 

そうなのです。

みなさま恐るべし持久力なのです。

そして、乱れない心の余裕。ココ!!

疲れると、笑顔がなくなったり、無口になったり、

人に冷たくなったり厳しくなったりしちゃうことあります。(反省)

しかし、何なのでしょう、この穏やかさは。

質問には常に笑顔で、丁寧に指示をくれ、

何かやるごとに「ありがとう。本当に助かる。」の感謝のお言葉。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211161712j:plain

 

一年で一番カタクリが忙しい、工人まつりの週末。

ありえないくらいの仕事量ですが、お母さんたちは

宿泊者の方々が笑顔で食事を食べて喜んでくれる姿が何よりうれしいと言います。

そして、カタクリの空気や食卓には、その気持ちが溢れています。

それに心を掴まれた方は、必ず「ただいま」とまたカタクリを訪れることになります。

お母さんたちが作る、三島町の旬の食材を生かした郷土料理と、

温かくて心が緩むおもてなし。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211162013j:plain

 

どんな状況でも、笑顔と感謝と元気に溢れた、

カタクリのみなさまを心から尊敬し、大好きです。

三島町に来た時には、こちらへの宿泊を全力でおススメします!!

 

 

 

 

しめ縄作り

師走です。

若葉がキラキラした頃に三島町で始まった生活も

あっという間に7か月が過ぎ、新しい年を迎える時期が近づいているのですね。

ということで、お正月に向けたしめ縄作りに参加してきました。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171211111444j:plain


しめ縄の素材って一般的には稲藁が多いようです。

神事では神聖だとされた精麻(大麻草の繊維)が使われていたりしました。

しめ縄はご当地色が強そうですが、ここ会津の地ではヤマスゲで作ります。

ずっと、お正月に飾るのにどうしてあんなに青々しているのだろ~?と

不思議に思っていたのですが、ヒロロ細工の素材とするミヤマカンスゲと

同種のヤマスゲを、それこそヒロロと同じ時期(9月)に収穫し、

天日干しすることで、青々としたきれいな緑色の状態で乾燥ができるのです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210222406j:plain

 

このヤマスゲ、実は7月に作った笹巻きを作ったときに使用していたのです。

(写真一番奥の束)

もち米を笹で包んで、三角に巻くときに使用した紐代わりのものがヤマスゲです。

長さが1.5~2mくらいあり、緑の発色もきれいでハリと艶があります。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210222632j:plain

 

まずは、しめ縄の真ん中に膨らみを出すためのあんこを作ります。

乾燥したヤマスゲを霧吹きで湿らせたものを、タコ糸で両先細りにまとめていきます。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210222707j:plain

 

ひと掴み強のヤマスゲの根元を束ね、3つの束に分けます。

2本を手前に縒りながら「左綯い」で編んでいきます。この左綯いがポイント!

いつも取り組んでいるヒロロ細工の綯わないは右綯いです。

古来から左は神聖で右は日常とされてきたことがあり、

お正月のしめ縄は特別で、左綯いをして、飾る時も神様から見て

左側に根元を向けて飾る(人から見たら右側に根元)ものだそうです。へ~。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210222958j:plain

 

真ん中の一番膨らんでいくところに、うまくあんこを包み込み編み、

3本目を始めの2本に絡げていきます。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210223109j:plain

 

完成したしめ縄に、今度はカワスゲという、ヤマスゲそっくりだけど

もうちょっとシャリシャリした真っすぐの素材を3つ垂れ下げます。

両端に紙垂れを、真ん中には昆布と稲穂を飾ります。

お~一気に神聖感が増します。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210223023j:plain

 

わ~なんだか強そう♪

1mくらいの立派なしめ縄が完成しました。

なるべく左右対象にできると素敵なのですが、根と頭でスゲの素材性質も

変わるので、バランスよく仕上げるのが難しいです。


年神様の依り代として、ステキな年が迎えられそうです。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210223246j:plain


おまけに輪飾りも作らせていただきました。

これは同じヤマスゲを縄綯いしていく途中、七五三になるようにスゲ根を

出していき、水まわりや火のまわりに飾るものだそうです。

これ、言われないと、作ってみないと、このピンピンはみ出たのが

七五三になっているなんて知りませんでした(笑)

飾る花も松竹梅だったり橙やゆずり葉だったり、色々なところで

縁起を担いでいるのですね~。

 

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210223407j:plain


先日別のところで、稲穂を使った鶴と亀の作り方も教えていただきました。

わさわさふさふさと垂れ下がる稲穂がなんとも贅沢で豊かだ♪

縄綯いや編み組の技を知ると、色々なものに応用ができそうです。

だって、元は縄綯いから、草履だって米俵だって筵だって傘だって合羽だって

生活に必要なものの多くを縄から作ってたんだもんね。

昔の道具から、どんなものにも展開ができそうな予感がムクムクします。

 

f:id:seikatsukougeiacademy:20171210223202j:plain



しめ縄に鶴亀に、めでたいものに囲まれて、なんだか素敵な年を迎えられそうです。

教えていただきました工人さん、ありがとうございました!