自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

金山町のものづくり

 

三島町、金山町、昭和村、柳津町、只見町、檜枝岐村南会津町

7町村で奥会津

 

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そう言えば、昨年末にお隣昭和村のからむし織が伝統工芸品指定となりました。

 

奥会津編み組細工で伝統工芸品に指定されているのは、三島町で作られたものに

限定されますが、他の町村でも昔から暮らしの中に編み組がありました。


各町村によって、少しずつ技やデザイン、材料や思想等も異なるようなのです。

自分の編み組細工の幅を広げるためにも、たくさんの技や経験や人や地域や情報に

触れて、良いものは積極的に取り入れて自分のものにしていかなきゃね。

と、お隣金山町のマタタビ笊作り講座に潜入してきました。

 

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三島町マタタビ細工が、逞しくて力強く野性的なのに対して、

金山町のマタタビ細工は、とっっっっても繊細で上品なのです。

ヒゴもふんわり柔らかい肌の白さや丸みがセクシー。

笊のカタチや編み方の模様が複雑なのも特徴です。

どちらがいい、どちらが優れているではなく、どちらも個性的で素敵なのです。

 

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何がその差を生み出すのか。

今回一番印象に残ったのが、金山町では編む前の「デザイン」と「計算」を

綿密に行っていることでした。

ヒゴの長さ、幅、型のサイズ、立ち上がりの角度、縁の太さ等、

出来上がりのイメージを電卓を叩いて割り出し、材料を均一に揃えてから

編み始めています。何やら難しい計算式に頭がクラクラしちゃう…

 

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材料となるヒゴの作り方も、幅ぞろえの道具が三島町とは異なっていました。

両刃のカッター刃をオリジナルで加工したもの。

切れ目がササクレ立たなくて、細い幅のヒゴが作れるのが魅力的です。

 

 

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複雑な編み方は全部図式化されており、ノートにまとまっておりました。

まるで織物とか刺繍のような図面です。

すべてご自身で編んでみて、解いて編んで解いて編んでを繰り返して

研究を重ねて編み出した図面。

 

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そうなのです。

今まで出会った正確で繊細で高度な技術の作品を作る工人さんに共通しているのが、

「観察力」と「研究心」、そして「耐久力」の3点。

そして、そのこだわりと視点が半端なく(大雑把が好きな私基準)細かい。

(そしてA型のことが多い傾向?)

 

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ぎゃーーーーーーーーー!!!

 

感覚と成り行きと勢いで、ある程度その場合わせで適当に

(そして痛い目に会うことも十分経験して知っているはずなのに…)

進めていく自分の性格から、一番遠く感じているところであったりするのです。

性格を言い訳にはできませんが、こうなれる自信が、ない(笑)

 

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絶対的に、敵いません。

と言うか、この努力は、たぶん自分は苦手。ムーリーーー。

頑張ることはできても、しんどくて続けられない。

 

と言うことは、苦しく頑張ってここを目指すのではなく、

自分が無理なく続けられる、この方々ではできない私のやり方のいいところを

伸ばしていけばいいのだ!

ストレングスファインダー参照ww)

 

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なんて、都合の良いように捉えて、前向きに編み組細工に向かいます。はい。

それでも、やっぱり、こんなに繊細で複雑で美しい笊が作れるのは目標だな。

ちょっとでも自分らしく、楽しく作れるように努力します。

 

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楽しく作ること


オシャレな作品、ステキな作品、感動する作品、心ときめく作品

三島町でも金山町でも、編み組細工以外だって、

良いモノが生まれるところに共通していることは

「楽しい環境で、健やかな心で作られている」と言うことだと思います。

 

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金山町には伝統工芸士はいません。

代わりに、「名人」と呼ばれる神業を持った方々が先生をされていました。

みなさま編み組キャリア何十年の大ベテランの巨匠たちです。

はじめましてで、しかも隣町から技を盗みに?!来たような私を、

先生を始め、参加者のみなさまも、それはそれは温かく迎えてくださいました。

質問する以前から実演解説を始めてくださる方、

ひとつの作品の苦労や想いをお話してくださる方、

ご自身が記録したメモを細かく振り返って説明してくださる方・・・

今までの経験や技術を惜しみなく提供くださる金山町のものづくり集団でした。

 

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技を盗むどころか、ちょっと一緒に作ってみた程度ではそんな簡単にできません。

名人を始め、ご先祖さまから何十年と作り続けて大成した金山町のマタタビ細工。

真似しようと始めたところで、研究熱心で粛々と淡々と取り組む大先輩たちは

どんどん次から次に新しいものを生み出していきます。

到底追いつけないよ。

 

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だから、こんなのが作りたい。こうなりたい。の目標なのだ。

持ってるものを全部教えてくれても、前を向いてぐんぐん先を進んでいく

大きな背中の工人さん。

かっこいいよね。

 

 

いつか自分も、こんな追いかけられる目標となる存在に、なりたいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三島町の立春

 

鬼は外~ 福は内~ ゑびす大黒豆あがれ~~

 

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お隣さんと節分をご一緒させていただきました♪

邪気除けとして、柊にイワシの頭を挿したものを飾ると記憶していましたが、

どうやらここら辺では「たつくり」という干した小魚を大豆の枝の間に挟んだ

ものを家のあらゆる入り口に飾るようです。

 

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大豆の枝をとっておかなかったので、割り箸に挟んでみた。

 

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でっかいエビフライをケチャップごはんで巻いた、洋風の恵方巻

みんなで南南東を向いて頬張る幸せ^^

 

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三島町での生活、浅岐での生活では、みなさん年中行事をきちんと丁寧に

行っていることが、すごいと思うのです。

すでに年が明けてからもいくつもの祭事がありました。

その都度神様にお供え物を用意して、手を合わせて感謝する。

 

実は結構頻繁だし、誰も見ていないし、義務でもないし、

細かい準備は手間がかかるし、やらなくても誰が責めるわけでもない。

それでもこの環境で生活していると、厳しい寒さや激しい雪などによって、

この自然?環境?のおかげで、今自分がこうして生かされていることを

直に実感する。

すると、それを可能としてくれる超自然的な何かに対して、

昔から伝わってきた習慣を引き継いで想いを託していくことは、

大きな意味があるんだろうなぁと、そんなことを感じています。

 

 

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 節分が過ぎ、暦は春となりました。

 

しかし、しかし。。。

浅岐では春の気配なんて微塵もありません。

今年は例年比べでは、結構激しく大雪が降り続く日々となっているようです。

ご近所さまたちは参っていますが、何せ今年が初三島、初豪雪なので、

こんなものなのかな~と、周りから心配されるほどダメージはありません(笑)

 

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連日降り続く雪で、見渡す景色はまさに斎藤清の世界

茅葺き屋根の形を残す屋根には、緩やかな曲線を描いた

こんもりまあるい雪が積もっています。

きれいね~かわいいね~と感動しているどころではありません。

この雪が、危険なのです。

1㎥の雪の重さは300㎏。

でっかい家の屋根の上には、数トンの雪が乗っているのです。

 

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時たまのぽかぽかとした陽射しの日は、要注意。

 

落ちてきたら車は凹むし、下敷きになったら大変。

出入口となる玄関前の雪かたしでも大変ですが、屋根の雪の管理も侮れません。

 

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屋根の雪が落ちてきて、除雪で避けた家の周りの雪と繋がりそう。

繋がってしまうと、雪の重さで屋根が下に引っ張られて、折れてしまうそうです。

 

 

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雪がすべり落ちないところでは、屋根の上に昇って

(というか、2階の窓から屋根に出る?)、

サクッと(実際はこんなに容易でなく、降り固まって硬くて重い)

切って下に落とし、落ちた雪を除雪機で片づけます。

 

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生活工芸館に積もった雪。

下からつんつんしているこの使い方は、雪が落ちてきたら危ないので

正しくはありませんので、ご注意を。

本来は屋根の上に登って、3m~5mくらいある雪下ろし棒で雪を切り落として

いきます。この棒一体なんキロあるのか、持って立つだけでもフラフラしちゃう

くらい重いのです。

先日木ざるを教えていただいた先生が作った作品?です。

 

 

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屋根の雪が落ちた工芸館。大事故現場みたいに雪が倒壊しています。

 

立春となりましたが、2月が三島町の本番です。

これからしばらくが、一番雪が深くなる時期。

深くて厳しいこの冬があるからこそ、あの鮮やかで香ばしい、

華やかで温かい春が、より魅力的でありがたいのだ。

 

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春はもうちょっとお預け。

大雪に負けずに冬を楽しむぞ~♪♪

 

 

 

 

 

 

桐のカリンバ作り

 

地平線へと沈んでいく真っ赤な大きな太陽

遠くに群れをなして悠然と行き交う象やキリンの姿

じりじりと肌を焼く陽射しと頬を過る乾いた熱風

 

目を閉じて耳を傾けると、まるでここは広大に続くアフリカのサバンナ・・・

 

 

 

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そんなはずはなく、22日の夜から降って降って降って降り続いた雪により、

寒晒しが絶好調です。

できあがったマタタビ笊は、雪の軒下に2週間ほど干しておくことで、

乾燥して引き締まるので、目が詰まってカビも生えにくくなるのです。

 

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最近冷蔵庫開けると、あれ、壊れてる?といつも不安になります。

室内はたぶんいつも氷点下(笑)

ストーブの室内温度って0℃以下の表示ってないのかしら。

だっていつも0℃だし。

 

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先日は倒木の影響で朝6時前から浅岐・間方集落は停電しました。

(10時ごろ復旧)

例年のことらしく、ご近所のみなさまは慣れたものです。

ペットボトルにお湯を入れたり、反射板ストーブを出してきたり、

自家発電機を用意したり、豪雪地帯での暮らしノウハウが色々勉強できました。

いやぁ、本当に三島暮らしの何から何まで体験できるなぁ。

 

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一昨年の停電では復旧まで4日かかり、ここら辺の方はその間電気なしで

普通に生活していたそうです。まじ?

でもよく考えると、昔は暖や明かりをとるのも囲炉裏で、

料理やお風呂も薪で、室内温度の方が冷蔵庫より低いし、

実はほんのちょっと前までは、電気ない生活だったのですよね。

電灯、スマホ、パソコン、こたつも暖房もお風呂もトイレも、

ないと仕事も生活も成り立たない現代。

もしかしたら停電生活で、究極のサバイバルスキルを学ぶ機会かもしれません。

(不謹慎でごめんなさい)

 

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さて、そんな極寒豪雪の地にて、アフリカの民族楽器カリンバを作りました。

木ざる作りに続く、ものづくり特別講習の第2段。

木に取り付けた鉄の棒を指で弾いて音を出す、

親指ピアノとかハンドオルゴールと呼ばれているものです。

ポワンポワンと甘くて優しい、とても癒される音を奏でます。

アフリカの数千部族が、それぞれ竹や木などで作っている民族楽器で、

正式には形も材料も音階も決まりはなく、信仰や宗教や風俗によって

それぞれの形状をしている楽器なのだそうです。

それをアフリカを植民地化していたイギリスの会社が、

一定の統一規格?デザイン?で商品化したものが現在一般に知られている

カリンバなのだそうです。

 

 

今回講師をしていただいたのは、先日刃物の研ぎ方を教えていただいた

生活工芸館の木工指導員で、東京の楽器作り学校の先生をされていた

道田昌吾さんです。

有名ミュージシャンのギター等も作っていて、現在は会津桐を使った

ウクレレ等を中心に創作活動をされています。

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楽器のベースとなる箱部分は栃と杉で、鉄棒を設置する部分に桐を使用します。

木の木目は、年輪の間隔が密になるほど低音となるそうです。

カリンバは中心が「ド」で、左右交互に音階が広がっていくので

木目の向きはあまり関係ないそうですが、ギター等では重要なポイントです。

また、音の流れは木の水の流れと比例するので、地面から水を吸い上げる

勢いが強い根元の方ほど、音の反応よいとのこと。

高品質(高価格)のバイオリンなどは、大きな樹の根元60㎝くらいの材しか

使用しないそうです。

 

 

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桐に糸鋸で、音を放出するサウンドホールを開けていきます。

サウンドホールは音質を調整するもので、穴が小さいほど低音になります。

(穴の表面積が同じなら、穴の数は多い方が音が安定する)

サウンドホールを小さめに作って手で押さえて弾くと、

音がわおんわぉんゎぉんってビブラートが掛かったりの細工もできます!

 

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サウンドホールを開けた桐材をベースの箱に接着し、

鍵盤?となる鉄棒を設置していきます。

今回この鉄棒は手作りカリンバキットで購入したものです。

これがひと苦労。

わたくし苦手な科目が音楽と体育で、音程とかリズムとかいうようなものが

一切わからないのです。無能音感。

どれが「ド」なのかも全然わかんない。

 

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調律機をつけて、弾いては鉄棒の長さをミリ単位で調整していきます。

金槌でちょっと叩くと音がズレる。

ほんの、ほんの少しの絶妙な調整がすんごい難しいーーーー。

耳で聞いても高いのか低いのかもわからないわたくしですが、

先生は調律機なしで耳だけでほぼ正確に音階を合わせてしまいました。

なんてこったい。これがプロですね。

 

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もしかしたらはじめて所有するのマイ楽器。しかも手作り♪

(小学生の時のリコーダーと鍵盤ハーモニカ以来?)

楽譜が読めないからなんにも曲は弾けないんだけど、

せっかくこんなに贅沢に雪ごもりできるのだから、

ちょっと練習して、アフリカの温かい音色でこの雪を溶かしてみようかな~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木ざる作り

 

雪がどんどんどんどん深くなる中、年明けから毎週土日

生活工芸館にてものづくり教室がスタートしています。

 

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みてくださいこの靴の数。

県外はもちろん、遠い方だと関西から来られている方もいました。

この編み組細工の聖地に、前が見えないくらい吹雪く中でも、

遠方からはるばる貴重な週末に泊まりがけで来るのです。

そんな「編み組好き」が集結し、それぞれの技とデザインと個性が交差し、

あっちでもこっちでも面白い出逢いが勃発しています!

なんと言っても、ものづくり教室の一番の魅力がこの出逢いだと思います。

 

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筍の皮に包んだおにぎりを持ってきている方がいらっしゃいました♪

オシャレ過ぎて、目がキラキラしちゃうううう。

 

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昨日までお互いに知らなかった多様なバックグラウンドの方々が集まり、

車座を組んで同じ目的物を作るために手を動かす。

ふとした疑問、ちょっとした協力、慣れない作業での行き詰まり。

集中を解いた時、お隣さん同士でほっと流れる笑顔と緩やかな会話が、

外は大雪なんてことを忘れさせてしまうくらい温かくて心地よい。

お互いの土地のこと、仕事のこと、家族のこと、

作品を作りながらたくさんの人の表情や思いが一緒に編み込まれているようで、

こうして出逢った感動が自分の作品の良さになっていったらいいなぁと、

そんな風に思う、すごく素敵な時間なのです。

 

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ちょっとでもご興味持った方は、初めてでもおひとりでも、

本当にみなさん温かく迎えてくれるので、お気軽にご参加ください^^

 


ものづくり教室のメインは、山ぶどう、マタタビ、ヒロロの編み組細工ですが、

特別講座がいくつかあります。

先日はそのひとつ、木ざる作りに参加してきました。

 

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木、の、笊、です。

1㎝以上の太目厚手のヒゴでざっくり編んだもので、

春たーくさん採った山菜を、でっかい鍋で煮たときの上げ笊として

使っていたそうです。

かなり野生味溢れる、武骨で逞しい佇まいがワイルドでカッコイイです。

根菜類とかゴロゴロ入れたら、きっとキラリと輝くはずっ。

 

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教えていただくのは、やはり聖地、間方の工人さん。

材料はウリハダカエデの木を使います。

(他には山漆の木を使うこともできるそうです)

11月以降雪が降る前くらいの、木の水上がりが止まった頃に伐ります。

大体樹齢20年以上、直径10㎝くらいでした。

材料を作るために、なるべく真っすぐの木を伐ることがポイント。

今回は先生が用意してくださいましたが、真っすぐ立っているように見える

木でも、割ってみると中でねじれて伸びていることが多いようで、

真っすぐの木を探すことがまず大変。

伐った木は、乾燥しないように外の陰干し(と言うか、伐り出してくる頃には

雪が降り出すので、雪の中に挿しておく)して保管します。

 

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まずは木の外皮を剥いでいきます。緑と茶色とグレーの木肌も美しい。

この外皮を編み組で織り込んで使ったりもできます。

外皮を剥いた木を、6等分くらいに割ります。

 

 

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割ったものの、真ん中部分を落としていきます。

切ったバームクーヘンみたいな状態にします。

 

 

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そしてなんと、年輪がバームクーヘン状になっているので、

その年輪部分に切れ目を入れて、一枚ずつ手で剥がしていくのです。

なんとーーーー。びっくり感動!

これが超難しい。そんなにうまく剥けないのですよ。

途中で割れちゃったり、避けちゃったり。

コツは、薄くなって割れちゃいそうだなーとなってきたら、

厚い方側から力を加えて割いていく。これです。(やってみないとわからない)

 

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割って割いてみた木肌の中身は、予想外に白くて光沢がある。

険しい自然の中に、こんなに無垢で純粋な白い輝きが隠れているなんて。

1本の木も、見えない部分に実は知らない、意外な面を控えていたりするのです。

こういうものが見えるから、ものづくりってたまらないんだよな。

楽しいなぁ♪

 

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木ざるはもしかしたら、今までやってきた中で一番材料作り時間がかかるかも。

9割この材料作りな印象。

先生の四次元ポケットみたいなお道具箱から出てくる刃物が面白い。

見たことないような、でっかいぶっといおっもい勇ましい刃物が

次から次へと出てきます。

どれも山の中で、自然の中で生きていくには欠かせない、道具。

ぶんぶん振り回してホイホイ木を切っていく先生に、悶える。

 

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剥いだ木は、編むときに割れるのを防ぐため、

お湯で茹でると柔らかくなります。乾燥してなければそのままでも大丈夫。

 

 

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厚さ(理想は)1㎜くらいに剥いだ木を、市松編みで立ち上げていきます。

山ぶどうやマタタビみたいに、キレイに幅ぞろえはしません。

太いのも細いのも多少入り組んでいるからこそ、いろんな個性が混じり合って、

荒々しくて躍動感溢れる味わい深いざるができるのです。

これこそきっと、私が愛するもの。(そういうことにしときます)

 

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縁は今回は竹を使用。もちろんクマゴズルでも素敵です。

三島町で竹は貴重です。豪雪の重みで竹は折れてしまうので、

あまり竹がないため、マタタビ笊が主流だったりすることもあります。

真っすぐ切って縁に巻き、そのうえを山ぶどうで巻いて固定していきます。

普段だったら使わないような、「腐れがな」

(「がな」は会津の方言で「もの」を指す)

の、ボロボロゴツゴツしているようなものを敢えて使います。

ワイルド感が増してイイ感じ。

 

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丁寧に、キレイに、細かく、正確に、

普段取り組んでいる編み組細工とはちょっと違う、

大胆に、荒々しく、堂々と、豪快に、

厳しく険しい奥会津の自然感を全面に醸し出す木ざる。

 

またひとつ、三島町の魅力溢れる「モノ」が生まれたね。

 

 

 

 

 

 

小正月行事

東京でも雪が降ったようですね。

ふっ・・・あれくらいの雪であんなに大げさに慌てるなんてね。

と、ここら辺の人はTVを観て鼻で笑っちゃっていたりするのですよ(笑)

自分もそんな一員になりかけたこの頃。

 

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今年最強の寒波(2018年になってから何度か聞いたような気がする?)により、

昨日の夜くらいからもっさもっさもっさもっさ雪が降っておりますよ~。

朝5時起きで雪かたしがんばって、ちょっとお出かけしようとしたら

只見線が大雪で動けなくなって止まった・・・

 

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さて、もう1月も後半ですが、サイノカミに続き、

三島町小正月行事を記録のためいくつかまとめておきます。

どれもとても興味深いのですよ。

 

 

初田植え

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サイノカミが行われた1月15日の早朝。

川合集落の森田家で代々行われている初田植えがありました。

雪が深く積もる田んぼの真ん中で、今年の吉方(南南東)に向かって

米殻を蒔き、その上に豆殻と稲わらと松を12本植えていきます。

今年の畑、田んぼ、山の豊作を祈願しての儀式です。

 

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この日一番寒さの底だったマイナス10℃以下の朝8時、

防寒着は着ないで田植えをする作業着の格好でのこの一時。

とても神聖で、たまらなく寒そうでもありました。(笑)

 


団子さし

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小正月にミズの木(いけばなの花材で使うサンゴ水木だと思う)に、

5色に色づけした真ん丸のお団子を挿して飾ります。

今は食紅で色付けしますが、昔は白い粉団子と真っ黒のそば団子の2色

だったそうです。

他にも、鮮やかな色合いの小判、米俵、たい、大黒様、恵比寿様を模った

ふなせんべいが吊るしてあります。

よく見ると、お団子の素材で野菜や果物を作って挿しているお宅も。

 

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五穀豊穣や家内安全を願って作るそうです。

この団子さしは、「20日の風に当てるな」と言われており、

19日中か遅くても20日の朝早くにはどの家でもしまうようです。

なぜ20日なのかは、誰に聞いても明確な説明と出逢えませんでした(笑)

ずーーーーっとそう言われていている、そう言うものらしいです。

 


道具の年とり

 

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小正月には、日ごろの暮らしでお世話になっている「道具」の年取りがあります。

生活を支えた農具や金具への感謝とねぎらいのため、お神酒やお団子、

ご馳走と共に座敷に並べます。

背後には掛け軸を5本掛けるというお話も聞きました。

以前紹介させていただいた五十嵐文吾さんのお宅にお邪魔させていただきました。

息子さんが大工さんだったこともあり、お供えしてある道具は

かつて使っていたという見たこともないような大きなノコギリだったり、

斧鉈鉋切り出しなど、伝統工芸士文吾さんがものづくりで使用する

くじりやおっつめ棒なんかもありました。

 

いいなぁ。なんだこの文化。

「道具」って、なんだか自分が主体で「使うもの」と言うイメージが

あるものですが、道具がなければ、むしろ自分だけでは何も創り出せなかったり

する部分が多いにある。

自分を生かしてくれている、道具に対しての感謝の儀式。

 

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まだまだ今と比べて生きることが容易でなかった時代に、貴重な農具や金具で

家族を守って支えてきたご先祖様。

当時から大切に大切に受け継がれ、今でも大切に使われている道具が、

ヒトより長い寿命でずっとずっと働き続けて、現在の目の前の暮らしに

繋げてきてくれたのかもしれない。

普段自分の暮らしが快適になるための要素のひとつである、

身の回りのあらゆるものへの感謝や尊び、私も日々忘れないで大切にしていこう。

と、気づきを与えてくれる素敵な行事でした。

 

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三島町での新年は、お正月行事目白押しでなんだか慌ただしかったな。

これから節分に向けてどんどん雪が深くなる三島町を満喫します♪

 

 

 

 

 

 

三島町お正月料理

 

先日そば打ちでお世話になった大好きな森の校舎カタクリ

にてお正月郷土料理の体験をさせていただきました。

 

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三島町はかつて只見川を境に川の両端は違う村でした。

そのため、小さな三島町内でも、郷土料理と言っても集落ごとに

ちょっとずつ違ったり、こっちの集落にはあってもあっちの集落には

なかったりするものもあります。

今もそうですが、交通手段が限られているため、カタクリのある西方集落と、

川向の山の中にある浅岐集落では、交流も限られているようです。

今回はカタクリ地区のお正月料理です。

 

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まずこちらが、元旦に神様にお供えするもの。

鮭頭のお口に尻尾がぶっ刺さっています。

こうすることで、頭から尻尾まで1本丸ごとを意味するそうです。

西方地区は山を越えると新潟なので、昔からお正月前には行商の方が鮭を

売りに来ておりました。海のない山奥の奥会津では、こんなに大きなお魚は

お正月にだけ食べれる最高のご馳走だったに違いありません。

身を輪切りにして焼く家も多いようです。

 

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 特徴的な郷土料理をいくつかご紹介します。

 

〇 こづゆ(写真左上)

人参、里芋、木耳、丸麩、糸蒟蒻、ちくわ、笹かま等をホタテの貝柱でとった

出汁で煮込んだ、あっさりとした優しいお汁みたいなもの。

会津のめでたい席には欠かせない一品です。こづゆ椀という平べったくて

小さな漆に盛られて出てきます。幸せが散りばめられたような賑やかで

温かいお椀に心がぽっとなります。

 

〇 お平(写真右下)

大根、人参、里芋、牛蒡、椎茸、糸昆布、焼豆腐、さつま揚げの煮もの。

会津のおでんみたいです。大きく切って面取りするのが美味しく作るコツ。

 

〇 山椒にしん(写真右真ん中)

芽吹くころの山椒の葉を茹でたものと(冷凍保存していたものを使用)、

昔から貴重なタンパク源だった身欠きにしんをあえて、酢酒醤油砂糖で

漬けたもの。にしんってちょっと臭い印象でしたが、山椒の香りと

良い具合に引き立てあって、お気に入りの会津料理です。

 

〇 イカ人参(写真下真ん中)

短冊切りした人参に裂きイカと白ごまを加えて、醤油酒味醂砂糖で味付け。

シンプルだけどパクパクシャキシャキ、程よい塩加減がたまらない。

 

 

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女手ばかりで杵と臼でおもちもつきました。

絹豆腐を潰して油で炒めて出汁醤油で味付けした「ころころ」という

お汁でおもちをいただきました。

つきたてのおもちって弾力があっておいしいの!

 

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きなこも、大豆を石臼で挽いて作りました。

挽きたてきなこは、口に含んだ瞬間に大豆の香りがふわってなるの。

 

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山で木がたくさんある会津では、お膳のお皿はすべて漆器だったんだよ~。

ふすま(小麦を粉するときに出るカスみたいなの)で野菜を漬けると

柔らかくなるんだよ~。

 

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食べてくれる人はどんな人?

何が好きで何を求めてどうしたら喜ぶ?

今ある食材は?旬なものは?地域的な食材は?

味付け加減、メニュー同士のバランスは?

盛り付け方、おいしそうなデザインは?

 

段取りも、要領も、計画性も必要。

経験だって、知識だって、技術だって必要。

センスだって、デザインだって、編集だって必要。

でも正解なんてないし、食べる人によって感想だって違う。

それでも、本当に満たされる料理って、心がいっぱいになる。

 

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いつも元気で、本当に楽しそうに豪快にお料理をするカタクリのお母さんたち。

食材に向き合う瞬間瞬間が笑顔で溢れていて、手の中で踊る食材が

なんだか優しさに包まれている感じ。

大家族を支えてきた大ベテランのお母さんたちはちょっとやそっとのことでは

動じることなく、食材に、お互いに感謝しながら丁寧にお料理に向き合う。

そして、それがちゃんとお料理を通して心を満たす。

これって、もしかして、最強に理想的なものづくりモデルなのかも。

やっぱり三島町で出逢うのは、ステキにクリエイティブな工人さんたち。

私もこんな風に、届ける人の心を満たせるものが作れるような工人になりたいなぁ。

 

そのための、平穏で、満たされた心の状態の自分。

今の自分は、どんな気持ちで編み組細工に向き合っているのかな?

 

ものづくりの大切なヒントをいただいた、貴重なお料理体験でした。

カタクリのお母さんたち、ご馳走さまです。

 

 

 

サイノカミ

1月15日小正月

三島町では国指定重要無形民俗文化財に指定されている「サイノカミ

という伝統行事が、各集落で行われます。

名入サイノカミ

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五穀豊穣、無病息災などを祈願して、集落ごとに御神木飾りを作り、

お正月飾り等と一緒に燃やします。

お正月にお迎えした歳神様を送るための左義長で、

どんど焼と呼ばれるところが多いみたいですね。

平日でもみんなこの行事のために仕事を休み、

集落中が一体となる年中行事のひとつです。

 

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この興味深い行事に、朝から各集落を回遊してきました。

集落ごとにサイノカミのかたち、作り方、装飾、段取り等ちょっとずつ違いが

あり、どれが本物とかはありませんので、最初から最後まで見学させていただいた

桧原集落のサイノカミを中心にレポートしてみます。

 

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1月15日は青空とキラッキラの太陽で、最高に天気が良かったのです。

そして、放射冷却の影響で今冬最高に冷え込み、

三島町の各地でマイナス10℃以下の猛烈に寒い日でもありました。

水道が凍ったり爆発したり、トイレが壊れたり、水道に氷柱ができたり、

仏壇の花が凍ってたり、町中が寒さでてんやわんやしていました。

 

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抜群のコンディションのもと、まずは御神木の切り出しへ。

御神木は、毎年集落の厄年の男性が提供をすることになっています。

みんなでかんじきを履いて、御神木のある杉林まで歩いていきます。

あ、御神木は山からいただいてくるものでもあるので、基本的に

女の人は触れません。(山の神様は女だから、女性が入ると嫉妬して

災いが起こったりするんだって~。)

 

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切り出す前には御神木にしめ縄を巻いて、お神酒とスルメとお塩で清めてお祈り。

栃の木伐採の時もやってました!)

 

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切り出しは区長さんが斧で。

慣れてないと、同じところに当てることが大変そう。

御神木は基本杉ですが、集落によっては雑木のところもあります。

 

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10mくらいの杉の木を、てっぺんだけ枝を残してあとは整理し、

サイノカミを立てる神社の前(立てる場所を「ばんば」と言う)まで

引っ張っていきます。

 

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御神木の周りに、稲わらを巻いていきます。

4人が巻いて、2人が縄で結わく。これすべて持ち場が決まっているそうです。

何をやるか役割分担ができていて、自分のところ以外は手を出さないとのこと。

 

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てっぺんに十字をつけて、その上にはオンペイと言うふさふさ流れるように

切った和紙の飾りを付け、その下には稲わらを束ねた玉をふたつ付けます。

サイノカミ自体が男根崇拝とか子孫繁栄を意味している部分もあるようです。

 

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飾りとなる「オンペイ」は、かつて紙が貴重だったころ、

反故する紙を取っておき、供養する意味も込めて燃やしていたそうです。

お正月の鏡餅の下に敷いていた生紙を子供たちが各家から集めてきて、

それを使うこともあるようです。

オンペイ作りは、集落の長老たちのお役目。

 

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いよいよサイノカミを立てるときには、てっぺん部分を四方から梯子で支え、

根元を人の力で起き上らせていきます。

どの集落でも年々人出が少なくなっているため、全員で力を合わせて

立ち上げて行きます。

 

桧原サイノカミ

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根元に豆殻、稲わら、お正月飾り等を添えると出来上がり。

 


宮下サイノカミ

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御神木は山桜でした。

中央にご神木を立て、その周りを竹で社を組み、

豆殻、稲わら、お正月飾り、杉葉の順に詰め込んでいきます。

くす玉のような木屑の塊がぶら下がっていました。

ここでは火を高く上げると言うより、蒸し焼きみたいにするようです。

 

大登サイノカミ

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三島でいちにを競う高さと美しさを誇るサイノカミです。

ここは何より、作業の連携と協力体制が素晴らしいのです。

先輩方が音頭を取り、それぞれが自分の役割を徹底して効率的に

作業されている印象です。熱量が心に響いてくる。

掛け声とリズムが力強く心地よく、梯子を使って大きなサイノカミを

立ち上げる様子は圧巻でした。


滝原サイノカミ

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この集落には田んぼがありません。

そのため、御神木を包むのは稲わらではなく、すべて茅を使います。

沼沢湖の冷たい風が降り降りてくる厳しい寒さの中で、

みんな鼻水凍りながら作業してました。


滝谷サイノカミ

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ここは14日の前日仕込み。

御神木のかたちや扇とオンペイの飾り方が独特です。

 

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夜6時~7時くらいに、いよいよ点火が始まります。

大相撲初場所が始まっているので、それが終わる頃、

どこの集落でも大体同じ時間に点火になります。

御神木を提供した厄年の男性が着火をします。

集落によっては、決まった家の方が着火石で火をつけたりするそうです。

 

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天気が良くて空気が乾燥していたため、一気に火が回ります。

ゴーゴー昇る火と、パンッパンッという破裂音。

実は御神木の周りに竹を巻いており、爆竹入れたりなんかもして

音でも景気良く楽しむ工夫がされています。

 

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最後、てっぺんに昇った火で一気にオンペイが燃え上がり、

紙がぶわっと空高く飛び立ちます。

昇っていく火を見つめていたみんなから一斉に歓喜の声が沸き立つ瞬間、

2018年は間違いなく素敵な年になる!そう確信しました。

 

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残った火でそれぞれ持ち寄ったスルメイカと餅を朴木に挿して焼いたり、

厄年の男性によるみかん投げをしたりのおもてなしがありました。

 

また、厄年男性や新婚男性、二十歳や還暦等の境の男性を雪の中に

放り投げる儀式もありました。

 

サイノカミを見守るみなさんの表情が、表現できないくらい穏やかで安らかで、

ここでこの瞬間をご一緒できたことが何よりうれしい。

本当にありがたいものを見せていただき、ありがとうございます。


もしサイノカミにご興味がありましたら、

2月10日(土)に雪と火の祭りにてサイノカミの再現がありますので、

ぜひ万全の防寒をしていらしてください!!

アカデミー生もみかん投げで参加する予定なので、お待ちしております♪