自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

クルミの皮採取

生活工芸運動友の会の会長五十嵐三美さん(ヤマト社長)の

ご指導のもと、クルミの皮の採取に行ってきました。

 

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山ぶどう、ヒロロ、マタタビ以外にも、編み組細工の素材としては

様々なものがあります。

クルミもそのひとつで、表皮がほっこりと白く、裏皮がしっとりと焦げ茶く、

そのコントラストが素敵な素材です。

 

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クルミって大きな木にから落ちてくる木の実のイメージでしたが、

編み組細工の素材に使用するのは、主幹から枝分かれして出てくる

2年目~3年目の若い枝の皮を剥いで使用します。

3㎝~10㎝くらいの、なるべく真っすぐで節のない、

つるんとしたきれいな枝をチェーンソーやノコギリで切り落としていきます。

このエリアはなんとなく毎年採取管理をしている、自生のクルミの木だそうです。

 

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1㎝前後に切った枝に、カッターナイフで2、3か所切り込みを入れ、

先端から引っ張っていくと、気持ち良いくらい素直に、つるんと皮が剥けます。

剥いだ直後の内皮は緑色ですが、これを陽射しで数日干して水分を抜くと、

こっくりと落ち着いた焦げ茶色になります。

こんな風に皮が簡単に剥けるのはこの時期だけなようで、

少しタイミングがズレると皮を剥ぐのは大変だそうです。

 

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ちょっとした力加減や割く向きにより、均等な幅で皮を剥いでいくのは難しく、

途中で割けたり先細りになってしまうので、集中作業です。

切り出したばかりの枝はまだ生臭く、生きていた余韻が漂っているです。

そのいのちを感じるからこそとても愛おしく、

素材の1本1本にも丁寧に向き合うことの大切さを学べました。

 

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木漏れ日の中、手元にクルミの木肌を感じながら、心地よい春風に吹かれての

作業はとても気持ちが良かったです。

このクルミが、どんな表情のどんな籠になっていくのか楽しみです♪