自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

輪投げ大会

 

かつて、商人は商品と一緒に情報を運び、閉ざされた地域に情報という

刺激と感動を運んでいたと思います。


とてつもない優しさの限りで歓迎してくださり、日々お世話になっている

浅岐集落の方々に、どうしたらこの御礼ができるのか、

感謝してもしきれないこのご恩について、多少戸惑うところがありました。

 

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先日集落行事として、輪投げ大会がありました。

私たちの住む浅岐集落は22世帯43人、(推定)平均年齢75歳くらいの超高齢化、

限界集落という区分になると思います。


浅岐集落での生活が始まって1か月半以上が経ちました。

私たちが来たことにより、集落に何か変化はあったのか?

集落のみなさまは、一体私たちをどのように感じているのか、

実はとても気になることだったりします。

 

ご近所で、度々お茶会にお誘いいただく方々からは、

集落が賑やかに、明るくなり、元気になったというお声をいただいたりします。

今まで限られた人としか交流の機会がなかった集落のお年寄りにとっては、

ほんの少しだけ、刺激となれているのかもしれないなぁと、

うれしくなったりするのです。

 

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簡単そうに見えますが、これが案外難しい。

なかなか狙ったところに入らないのです(笑)

 


子供や孫は都心部に出ていき、おじいちゃんおばあちゃんと長男が

残るこの集落で、話す相手も限られていたような印象があります。

そこに、何という話題がなくとも、ただただお家にお邪魔して、

こたつで一緒にお茶を飲むということ。

そんな些細なことでも、この集落の人のためになれているのかもしれない

ということは、小さな小さな、自分の居場所を、存在意義を見つけられたようで、

ほんわか照れ臭くなったり。。

 

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間方、浅岐、大谷集落は、かつて新潟との行き交いが多かったそうです。

その際の宿場が間方、大谷にはありましたが、浅岐にだけなく、

他地域に比べてさらに貧しい暮らしをしていたと聞きました。

深い雪に閉ざされ、農作地も少なく、収穫物も乏しく、

外部からの物質や情報にも制限されていた浅岐集落。

その環境から、唯一の産業として囲まれた山からいただく山菜、きのこの収穫、

獣を捕るマタギ、枝や蔓や木肌を利用した編み組細工の発展が

他地域に比べて色濃く残っているという特徴があるような気がします。


私たちのようなよそ者を受け入れ、歓迎してくれるということ。

厳しい環境だったからこそ、集落で協力しあって、

助け合って生きていかなければならない状況が、

もしかしたら、この人情深くて純粋な、この浅岐集落のコミュニティを

育んだのかもしれないなぁと、想いを巡らしてみたりしました。

こんなにも開放的に私たちを受け入れていただけることは、

まさにこの集落ならではの心の広さと温かさのおかげだと、

浅岐集落と出逢えた運命を改めてうれしく感じる機会となりました。

 

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個性的でユニークなキラキラした町民が集まる浅岐集落が大好き♪

 

集落のみなさまへ、今後も毎日が元気で、笑顔がいっぱいでありますよう。

よろしくお願いします!