自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

昭和村からむしフェア

お隣の昭和村で開催されたからむしフェアに行ってきました。

もちろん、ものづくりを学ぶ研修として。

 

 

実はわたくし、生活工芸アカデミー以前には、

昭和村からむしの織姫参加を考えていたのです。

織姫の面接を受けに奥会津を訪れた際に、三島町とアカデミーの内容を

知ることになりました。

それまで編み組細工と言うものを知りませんでした(爆)

自然と暮らしに根付いたものづくりをしたいと考え、

対象としては染めや織りや絞りなどの布に惹かれるものがあります。

しかしご縁は不思議なもので、新事業という開拓魂がときめく機会に招かれ、

こうして生活工芸アカデミー生となりました。

 

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そんな昭和村に行ってきました。

ここは以前紹介したように、からむしという繊維の一大生産地です。

ちなみにからむしは別名「アオソ(青苧)」と言われ、

編み組細工で使用する「アカソ」の親せき(同種?)です。

なので三島町の編み組細工の中にも、たまにからむしを織り込んだ

デザインで作られている方もいます。

 

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からむし畑の見学ツアーに参加しましたが、

繊維素材として栽培しているからむしは、三島町の道端に生えている

からむしとは違いました。

真っすぐ2mほどに生えるからむしは、節割れも少なくて、

太くてピチピチしています。

 

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5月GWくらいの雪解けと共に伸び出した新芽を、一度焼き払い、

すべての芽の成長を合わせ、灰を鋤きこんで畑を丈夫にします。

害虫や害獣、暴風雨からからむしを守るために畑の周囲をカヤ囲いします。

大事に守られたからむしは、真っすぐ太く美しく成長するのです。

 

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根元20㎝位を残して刈り取ったからむしから、枝葉をすべてもぎ取ります。

刈り取った茎を二本に割って、繊維に沿って真っすぐ外皮を剥がしていきます。

ここまでの工程はアカソと一緒。

 

 

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大切なのは、雪解けの澄んだ清水だそうです。

昭和村の豊かな清水にからむしを浸けることで、繊維の色がより一層

白く、清らかに仕上がるようです。

 

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しかし、なんでこんな無傷で、均等な太さで、皮を剥ぐことができるのか。。

からむしのイキがよ過ぎるような、パキッとスルッとシュルんと剥けるのです。

なんでだ・・・?

アカソの材料作りに、このテクニック学びたいと思います。

昔から、ここまでが男性の仕事だったそうです。

 

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そして、この剥いだ外皮から、「苧引き」という、

一番外の緑の皮と、内側の白い皮に分けていく工程に入ります。

これは女性の仕事です。

 

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山ブドウと同じで、水上がりの良い、限られた時期しか繊維がきれいに

採れないため、からむし採取の時期になると、昭和村の女性は一日中、

ひたすら同じ体勢で苧引きをし続けるそうです。

 

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そうして採れた繊維の美しいこと。

 

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キラキラした、温かい真っ白。

 

 

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遠目に見ても、からむし素材はとっても涼しげ。

麻らしく、しゃりっとした生地がとても気持ちよさそう。

いつかはあんな着物が似合う女性になりたいなぁ。。

 

 

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ついでに、昭和村はカスミソウの一大生産地でもあります。へ~。。

からむしよりさらに高地に(標高200mくらい)、カスミソウ畑があります。

白くて小さなお花がとってもかわいい。

 

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いただいたカスミソウは、玄関で水面を意識した盛花にしてみました。

 

 

 

着るものも、食べものも、住むところも、

生きていくうえで必要になるものは、

すべて自然のからのいただきもので、作ってきたのだ。作れるのだ。

自然の中で暮らし始めたら、「生活」が一気に身近になってきた。

 怖いものなんて、できないことなんて、ないんじゃないかと感じるくらい、

毎日の暮らしっておもしろい!!