自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

くるみ細工

 

5月のカリキュラムが始まってからすぐ、クルミの皮採取に行ってきました。

このクルミで、山ぶどうの予習となるカゴバッグを作ります。

 

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クルミは山ぶどうより柔らかく、繊維も柔軟なため、扱いが優しいのです。

クルミの皮は、なんといっても裏と表の色のコントラストが魅力的。

柔らかい静かな白い面と、こっくりとした優しい黒い面を

うまく編み組んでいくことで、立体的で穏やかな風合いになります。

楽しみだ~^^

 

 

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まずはバッグの木型を作りました。

生活工芸館は木工室も備えており、木工に携わる方々が出入りをしています。

三島町の桐で木工作品が作りたい方も、気軽に自由に機械を使って

好きなだけ創作活動に集中できます。

木工やりたい人にとっては、この施設はかなり使えるので、

おススメです。(利用料は、1機械300円/時間制限なし だったはず。)

 

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木工担当の方に指導いただきながら、機械で木材パーツを作っていきます。

 

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面取りやビス打ち等、1日がかりでそれぞれの木型を完成させます。

 

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昔からの職人作業、特に伝統工芸品は分業制となっているものが多いですが、

三島町の編み組細工は「生活工芸」なので、材料採取も、木型の作成も、

みんな自分たち(ひとりひとりの工人さん)が行います。

 

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生活の用に即した使い勝手の良いものを、それぞれの使い手兼作り手が

経験からイメージを広げ、工夫を重ねて作っているのが編み組細工の

特徴です。だからこそ、強くて丈夫。

毎日毎日の生活の中で使用する生活工芸バッグ(かつての収穫籠や道具籠として)

は、「工芸品」というジャンルになっていますが、日々の生活の中でこそ

輝き出す、三島町の暮らしのシンボルなのだと思います。

 

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今回は初めての作品なので、一番ベーシックな型です。

 二つに割れているのは、木型に沿ってクルミを編んで立ち上げて行った後、

木型を取り出すときのためです。

 

 

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木型ができたら材料作りです。

クルミの皮を、7㎜~8㎜の均一な幅に揃えて切っていきます。

乾燥したクルミの皮を水に入れて、よくうるかす

(水分を吸わせて柔らかくする)こと。

ぷにぷにした、動物の皮のような柔らかい感触になったものを、

鋏で均等に、できるだけ長く採っていきます。

皮がくるんと反らないように、鎹(かすがい)を使ってよくしごいて

いくこともポイントでした。

 

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ここでやっとわかるのが、材料を採る時なるべく幅広で真っすぐ

剥くことの重要性。

ちょっとでも幅が変わったり、途中で切れたりすると、

材料として使える部分が少なくなるのです。

むーーん、最後までやってみないとここら辺はわかりません。

山からのいただきものだからこそ、なるべく無駄にしないで

使える部分をたくさん籠にしてあげたいなぁ…。

 

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1学期はここまで。

先日採った山ぶどう、アカソと一緒に材料室に保管するため、

みんなで大掃除をして1学期を終えました。

使う道具の管理、材料の保存管理は、ものづくりをする上での基本です。

 

夏休みが明けたらの、編み始めが楽しみだな~^^