自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

マタタビ採取

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猫ちゃんが大好きなマタタビ

編み組細工の次なる分野のマタタビ細工に入るため、材料採取に向かいました。

すごくいい天気で、色づいた葉が大合奏をしているような賑やかな山の景色に、

山に入るだけでもうワクワクが止まりません♪

 

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わたくしマタタビで笊や籠ができるなんて、三島町の編み組細工と

出逢うまで知りませんでした。

よくお目にかかるのはすべて竹だと思ってた。

たぶん編み組細工の中で今一番人気なのが、マタタビで作った米とぎ笊、

四ツ目笊、そば笊で、生活工芸館でも常に売り切れ状態、

人気の工人さんたちの作品は半年や一年待ちとなっている注目の品です。

 

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こういう笊とか籠ってときめきませんか?

三島町では、本当にどこの家の生活にも、こんなマタタビの笊や籠が

溢れています。もちろんほぼ手作り。


現在の生活の中でも当たり前のように使用されているのです。

収獲した野菜を洗うのに、茹でたそばやうどんの水切りに、

えごまやそばをふるいにかけたり…生活の中のいたる所で、

その用途のために作ったような、大きさも形もそれぞれのマタタビ細工が

登場します。

 

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マタタビって猫が好きなやつでしょ?

・・・でも、実はどんな植物かよくわからない人が多いような気がします。


水気が多く陽があまり当たらない北向きの斜面に多く生息し、

三島町では10月下旬~雪が降る直前くらいまで(11月下旬?)が採取時期です。

秋が深まり、葉が完全に落葉した頃が良い時期とのこと。

山ぶどう、ヒロロ、アカソなどの中では一番材料採取時期も長く、

割合道路に近いところにもいるので生息環境や場所も親切な、優しい存在です。

 

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ただ、この時期葉が黄色っぽく紅葉しているのですが、落葉してしまうと

どれがマタタビかを見つけるのが大変。

この奥の木に沿って伸びている蔓がマタタビなのですが、

正直木肌や葉の様子で見分けるのが難しかった。

これマタタビ?は、大体野からむしでした。

 

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マタタビは7月頃に、葉の半分が白くなります。

三島町の工人さんたちは、この時期の葉の色でマタタビがどこにあるのかを

確認しているそうです。

この葉の白、夏場の緑の中でとても目を引くのです。

ちょっと遠くの山斜面にも、風でなびくマタタビの白い葉の姿を

よく見ることができました。

 

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 根元の親木から枝分かれして伸びる1年目の枝を、来年以降の成長のためにも

二芽ほど残したところから剪定ばさみで切り取ります。

理想的な枝の太さは直径1㎝ほど。なるべく長く採れると、作れる笊の幅が

広がります。この蔓から皮を剥いて材料として使います。

 

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足場は落ち葉でふかふかつるつるの結構急な斜面から採取し、

1m~2mの蔓を何本も抱えて山を登る(もしくは下る)のは結構大変です。

 

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大体ひとつの米とぎ笊を使うのに使用するのは、マタタビ10本、

ロスも含めて1㎏くらい。

この日の目標はひとり6㎏でした。→無事収穫♪

 

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採取後は、材料が乾燥する前に表皮を剥がして使うので、

根元を水に浸けて保管します。

だ か ら 、後処理がない!

山ぶどう、ヒロロ、モワダ、アカソの処理と比べて、なんと楽なのでしょう。

 

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マタタビを採取する際には、真っすぐの素材となるよう翌年以降の成長を

見込んで、曲がったものや古い枝はなるべく剪定するようにします。

やっぱり毎年取り続けているとどんどん細くなっちゃうし、

剪定をしてあげないと蔓がからまってわさわさ生い茂ってしまう。

こちらの都合で採ってしまうだけではなく、ちゃんと来年以降のマタタビ

ことを考えて、大切に面倒を見てあげてもいるのですね。

 

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ぽかぽか陽気と眩しい紅葉、みんなで青空のもとランチピクニック♪

たくさんマタタビも採れて気分もホクホク^^

なんて素敵な日なんだろう!!