自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

民間療法

さて、先日採取したマタタビの細工が始まりました。

作業詳細については別途報告しますが、畑仕事やら編み組細工により、

今まで使わなかった手の筋肉が連日フル稼働していて、6月くらいから

ずっと右手の腱鞘炎が止まらない(笑)

 

そして、最近更に悪化へ辿っているのです。。。

マタタビの枝を割ってヒゴを削っていく作業で、本当に手が悲鳴を上げています。

まだ具合がわからなくて、無駄なところに力が入っていることもあると思いますが、

最近は朝起きると(寒さのせいもあるのかな?)手がバッキバキ、パンパンです。

 

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この間三島町に来た両親に、手が、特に指が逞しくなったと言われました。

自分でも、指が太くなって、なんだか手がごつごつ丸くなってきたと

感じているのです。きゃーーーー。

指先はカサカサピキピキ割れてくるし、工具を滑らしたり素材で切った

生傷が絶えない手。

なんだか不思議。

1年前までは細めのリングが好きで、指にも爪にも手入れを欠かさず、

(がんばって)9㎝ピンヒール履いて、コンサバ系の洋服を身に纏って

OLしてたんだよなぁ…

 

 

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そして、腱鞘炎の治療に(町長に)紹介されたのが、熊の油。

早速浅岐のご近所さんに、「熊の油が効くって聞いたんですよ~」って呟くと、

「あるぞ~」と出てくるのがこの浅岐の宝。

 

もっと獣臭い生臭いのかと思いましたが、意外といける。

無色透明で、ちょっときつい油臭がする感じかな。

内臓の油を1回熱して溶かしたものを濾したとか。

肉油は固まるけど、これは何度でも固まることがないそうです。

切り傷にはてき面、なんにでも効く万能薬らしい。

三島町のたくさんの人がそういうから、きっとそうなんだろうなぁ。

これからしばらくこれを塗って寝ることにしてみます。

 

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そういえば、熊ちゃんの胆嚢も二日酔いや胃もたれに効くみたい。

この前の熊さんからも回収していたなぁ。。。

 

 

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もうひとつ。ブスの実を漬けたお酢。

(これはまだ漬けたばかりだけど、時間が経つと紫色の色素が沈殿してくるので、

それを濾して塗るようです。)

 

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ブスの実は、ネコノメとか野ブドウとか別名がたくさんあるみたい。

三島の山ではどこででも見られ、9月くらいからキレイな紫色に色づきます。

これを焼酎やお酢に漬けたものが、ガンの治療薬に効くとかで

高値で売られていたりします。

ちなみに、実は食べても全然おいしくなかった。

これを塗ると、痙攣や打ち身がなくなるとか。

秘密の薬って紹介いただきました。

 


すごいよね~。

以前報告しました植物療法とか、こじゃれた感あるセラピーっぽい

印象がありましたが、この山の中では昔から、山の要素から健康、滋養を

自給する方法を編み出していたのですよ!

しかもお医者様からお薬を処方される現在も、それと並行して

自分たちで作って使っているのです。

ものによっては市販の薬よりはるかに効果が良いものもある様子だし。

 

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山の中で出逢った蝮さま。

顔を総攻撃して大きな石まで乗っけたのに不死身で、

延々とムクムク動き続ける生命力はきっとかなりの効果がありそうです。

 


自然の素材が人を救って助けることも、

それを見つける人の生きる知恵も、自然と人がひとつの世界で

生きていることの必然性を感じずにはいられません。

すごーーく原始的なようで、ものすごーーく先進的な、

三島町の暮らしって最高に面白い!!!

 


連日休みなく続く編み組の日々ですが、

熊油の効果と腱鞘炎の経過についてまた報告しまーす。

この痛みから解放されたい。。治るといいな~~(笑)