自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

新そば祭り

 

 東西 東西(とざい とーーーざいーーーーーーー)

 

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会津の伝統で、婚礼などのめでたい席で「そば口上」

上記はその出だし掛け声)と言う、そばの成長過程や育つ土地、

そばの食べ方、薬味をたくさん盛り込んだ味付けの説明等、

そばを楽しむためのあれこれを唄った音頭があります。

 

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招待側がお客様に対して、来場の感謝と時を共有できる喜び、

今年の美味しいそばへの感謝を込めて、そばを両手で高く上げ

そば口上を唱えながら会場内を練り歩きます。

美味しいそばを楽しんでいるお客さんの雰囲気も一気に盛り上がり、

会場内がぐぐっと一体化する高揚感がたまらなく気持ちいい!

大地から、自然からの恵みをこんなにたくさんの人と

分かち合える幸せって、秋の収穫期の最高の楽しみです♪

 

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盛り付け場は戦場。働き者でキレッキレのお母さんたちが手腕を振るいます。


三島町高齢者の中には、そばは戦時前後の食糧事情が安定しないとき、

米の代わりに色々なものを混ぜて食べ、今よりもっと強いそばの香りと、

(ちょっと疑問なのだが、これって今では香り高いそばってことなのかな?)

ぼそぼそとした触感から、あまり好きではなく、

お金を出してまで食べたくないと言う方も結構いたりします。

 

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しかし、大谷の十割そばの繊細なこと。

ざるそば、けんちんそば、高遠そば(大根おろしとその大根汁)の

3種類を食べ放題で提供します。

こんな十割そば食べたことない。これ本当に十割?

つなぎは何も入っていないはずなのに、

絶妙なコシとつるんとしたのど越し。

粒子が細かいようで、かなり弾力のある滑らかで香ばしいお蕎麦。

あぁぁ、幸せ。

 

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 そば付け合わせの天ぷらを揚げ続ける大谷のおおばあさまたち。

 

午前午後で200人分の前売り券は完売。

浅岐のお隣の大谷集落で開催され、毎年遠方からもたくさんの人で

にぎわう一大イベントです。

今回アカデミー生4人でお手伝いに入らせていただきました。

 

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大谷の町民センターで開催するのですが、そのクオリティの高さに感動です。

集落の方が集まって、200人分のそばを打って、茹でて、盛り付けて、配膳する。

小さな集落ないでこんなにそば打てる人がいるのが、すごい(笑)

味も盛り付けもサービスも、大繁盛しているお蕎麦屋さんレベルでびっくり。

 

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今年で15回目と言うこともあり、みなさまのこだわりと作業の熟練度は

プロさながら。

茹で時間を感覚で調整しているのに尊敬。

 

 

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ちなみに私は外で会津地鶏の焼き鳥販売担当でした。

一度やってみたかった夢の炭火焼き鳥やさんは、

美味しいの焼き加減が難しい。。

 

 

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別会場のお寺では、書家の先生により無料で揮毫をしていただけたので、

座右の銘である「中庸」を書いていただけました。

その際に、「まだちょっと早いかな。ここに至るには、もっと山谷乗り越えて、

とんでもないことを繰り返した結果としてやっとここに落ち着けるのだから、

初めからここを目指すのではなく、もっと冒険を楽しむといい。」

というようなアドバイスをいただきました。

 

 

いい加減で、良い加減

 

 

臆病で、ちょっと猛進してしまいがちな自分には、ほどよく力を抜いて、

程よく歩む、ニュートラルで平穏な状態を心掛けることを大切にしたいと思います。

 

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満腹で幸せな秋のお味でした~♪