自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

伝統文化への潜在意識

 

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デザイン講座に続き、会津大学短期大学の森文雄教授による

マーケティング講座を受講させていただきました。

三島町の編み組細工と伝統工芸品を取り巻く現状を踏まえた

マーケティングの基礎内容で、今後の編み組細工の方向性を

検討するのに大変勉強になりました。

 

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理論って大好き。

すごく簡潔でわかりやすくって、安心する。

と、動物占いは夢見るコアラ、現実的理想主義なわたくしは、

左脳でっかちで今まで生きてきたのですが、

左脳に引っ張られ過ぎている自分に不均一な偏りを感じたこともあり、

もっと右脳を活性化してバランスのとれた自分への成長を望んで、

アカデミー参加に至ったという背景があるのです。はい。

 


実は大学時代、商学部マーケティングとかを勉強していたりしました。

体系だった理論については、(かなり怪しいですが)わずかながらに

知識があるつもりです。(仮)

ビジネスや仕事において、その重要性を強く感じると同時に、

なんとなく、それ以上?以外?のところに、自分が求めている

真相があるような気がして、リアルな感覚から判断できるような感性を、

現在の暮らしや体験から得られているのではないかという、

そんな気がしています。(全然確かなものではないけれど・・・)

 

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ということで、講義からちょっと(かなり?)脱線しますが、

編み組細工から広がって、もう少し大きな「日本の伝統文化」について、

私が勝手に思いを巡らしているあれこれを呟いてみようと思います。

 


近年「日本の伝統文化」が再評価されているが、なぜなのだろう?

 

 

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敗戦で多くを失った日本にとって、政治経済が成熟し、産業的に発展を遂げる

欧米の姿はまさに豊かさや幸せの象徴で、そこを目指してがむしゃらに

成長をしてきた結果、現在の日本があります。

一方で、欧米礼賛の成長過程では、日本特有の文化や伝統、「日本らしさ」が

おざなりになってきてしまっていたのではないだろうか。

 

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目標としてた「世界」(のようなもの)に到達した日本で見えてきたものは、

グローバルスタンダードというのっぺりとした「没個性」的なものだった

のかもしれない。

そして、行き過ぎたグローバルへの反動が、アンチテーゼとして

近年の伝統文化への再評価や関心に至っているのではないかと感じています。

 

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また、情報化社会の拡大により、インターネットを介してあらゆる情報が

瞬時に収集できる一方で、情報への信頼性や、

膨大な情報の精査分析が途方なくなっているという面がある気がします。

最先端のテクノロジーはグローバルを舞台にものすごいスピードで進化を

遂げていて、その中で翻弄される現代人の姿があるように思います。

情報がダイレクトに入ってくる分、日進月歩の変化変化の忙しなく激しい波に

揉まれる中、長い時間を掛けて現代まで繋がる「伝統的な文化」に、

昔からの変わらない「何か」があり、そこに日本人としての

「安らぎ」のようなものを求めているのではないかと感じることがあるのです。

途方ない速度と量で移り変わるバーチャル世界にちょっと疲弊し、

リアルで実感できる経験との乖離に不安を感じているのではないだろうか。

 

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物質的、情報的な豊かさを手に入れた日本で、世界で、

次なる興味関心の対象として求めているのが、

「他にはない何か」なのだと思います。

 

駅前の風景、街中の景色、容姿の傾向、描く夢や将来像、趣味の分野・・・

豊かさが飽和状態になったおかげで、社会がフラット化している印象があります。

大抵の情報が誰でも簡単に手に入るからこそ、好奇心や感動を満たすには、

今までにはない、固有の「強烈な特徴」「独自性」に人は惹かれているように

なると思うのです。

横並びの、どこかで見たことあるような模倣や平均ではなく、

オリジナリティの際立った、アイデンティティの確立されたもの。

それは、これからの個人に対しても、企業に対しても、商品に対しても、

自治体に対しても、文化に対しても共通して言えることだと感じています。

 

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伝統文化が再評価されている背景には、日本が歴史の中で培ってきた

他国にはない独自の特徴への強い欲求があり、

それは、今後の社会に、ひとりひとりの生き方への欲求に繋がるのかもしれない。

 

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編み組細工を含む伝統工藝、伝統芸能、「道」の世界、伝統的な暮らし、、、

「日本らしさ」や「自分らしさ」が、未来を切り開いていくとしたら、

三島町の編み組細工には無限の可能性が内在しており、

かなり固有で強烈で情熱的な要素がゴロゴロしているような気がします。

 

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マーケティング理論から情報を収集し、状況を分析し、戦略を立てる。

それに沿って行動を実行し、状況を省みて、次なる行動をする。

PDCAを回して回して回す。


知識や理論を並べてみることはいくらでもできるけど、

結局は実行してみる以外には何の成果も反省も改善も生まれないのです。

これは、頭でっかちな私の大きな課題。

 

今回の講義とカオスな考察↑を踏まえて、

明日からもまっすぐに、ものづくりと向き合おう。。。