自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

蕎麦打ち@森の校舎カタクリ


三島町内には、なぜかそばを打てる人がたくさんいます。

一家に一セットはそば打ちグッズが揃っているのではないかと思うほど、

そばを日常的に自分で打って楽しんでいる人が多いです。

そんな三島に住んでいるならば、そばを打てずにはいられません。

 

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第2・4土日に、からんころん茶屋にてそばを提供している

宮下蕎麦と豆腐の会の代表に、蕎麦打ち指導をいただきました。

まぁなんとも、蕎麦への溢れる情熱と、程よい適当さがナイスです。

 

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もちろん十割でなければそばではない。

初心者でもまとまりやすいように、石臼で甘皮を多めに引いた

そば粉500gに、お湯125㏄水125㏄を入れて混ぜていきます。

キメが細かくなるよう、陶芸で鍛えた菊練りでがんばります。

角だしをしながら、均一な厚さで四角くなるように延べ棒で広げ、

十分に薄く伸ばせたら折って包丁で均一な太さに切っていきます。

まぁ、均一な厚さになんて切れないのですがね(笑)

 

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きしめんかと思うほどぶっとくて、ぶちぶち切れる美味しいそばが

出来上がりました。

うむむむ、程よい捏ねも、均一な厚さも、リズミカルな包丁も、

なんだか精神統一が必要な繊細さを感じました。

コシと香りが蕎麦の魅力な分、麺にはごまかしのきなそうで、

不均等なムラムラが未熟な自分を表すようで、なんだかちょっと恥ずかしい

お蕎麦の完成です(笑)

 

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出来上がったお蕎麦は、日ごろお世話になっている講師のみなさま、

浅岐地区のお世話になっている方や三島町議員さん、役場関係の方などに

お集まりいただいてご賞味いただきました。

お酒も入ったおかげか、美味しかったとのお声も。ありがとうございます!

突然のリクエストにも関わらず、伝統工芸士五十嵐光栄さんが

そば口上をご披露くださいました。

あんなに長いストーリーよく覚えているなぁ。

先日の大谷ともちょっと違う、滝谷(地区)流のそば口上。

 

 

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蕎麦打ちの会場ともなったのが、先日ちょっと紹介した森の校舎カタクリです。

ここのお料理が本当に美味しくて、何よりここを運営されている

カタクリの会のみなさまのお人柄が素晴らしすぎるので、

もう少し紹介させてください。

 

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閉校した小学校を、再活用した宿泊施設です。

学校の事務、掃除、予約、清算などをまとめる番頭と、

6人の頼もしきお母さま方が運営を担っています。

スタッフの平均年齢は75歳。

 

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1年間で最もお客さんが多い6月の工人祭りの夜、お手伝いをさせていただきました。

開催前日の金曜夜から土曜日曜と、150人くらいの宿泊のお客様がいます。

4時くらいには朝食の準備に取り掛かり、夕食の片付けが終了するのは23時、

2時くらいまで朝食を仕込み、束の間の休息の対応が2.5日続くのです。

 

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高齢84歳のお母さんが、約3日間ほぼ寝ないで揚げ物を作り続ける。

ホラーなのではないか?(笑)

 

 

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そうなのです。

みなさま恐るべし持久力なのです。

そして、乱れない心の余裕。ココ!!

疲れると、笑顔がなくなったり、無口になったり、

人に冷たくなったり厳しくなったりしちゃうことあります。(反省)

しかし、何なのでしょう、この穏やかさは。

質問には常に笑顔で、丁寧に指示をくれ、

何かやるごとに「ありがとう。本当に助かる。」の感謝のお言葉。

 

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一年で一番カタクリが忙しい、工人まつりの週末。

ありえないくらいの仕事量ですが、お母さんたちは

宿泊者の方々が笑顔で食事を食べて喜んでくれる姿が何よりうれしいと言います。

そして、カタクリの空気や食卓には、その気持ちが溢れています。

それに心を掴まれた方は、必ず「ただいま」とまたカタクリを訪れることになります。

お母さんたちが作る、三島町の旬の食材を生かした郷土料理と、

温かくて心が緩むおもてなし。

 

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どんな状況でも、笑顔と感謝と元気に溢れた、

カタクリのみなさまを心から尊敬し、大好きです。

三島町に来た時には、こちらへの宿泊を全力でおススメします!!