自然と暮らしとものづくり

福島県奥会津三島町2017年度第1期生活工芸アカデミーの日々を綴ります

ジョセササイズ

 

三島町辞典>より引用

ジョセササイズ:「除雪」+「エクササイズ」の造語。
        冬季豪雪地域での生活において習慣となる、全身有酸素運動

 

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雪が、止まらない。

今朝ももっさもっさもっさもっさ降り続いております。

先日の寒波では、一晩で50㎝~1mとか積もりました。

どこもかしこも、もっこりまるまるした真っ白な雪に包まれてます。

ちょっとずつ、徐々に徐々に白銀の世界に移ろいで行くのかと思いきや、

朝起きたら一晩で別世界。

 

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いつものように6時くらいに起きると、まだ真っ暗なのになんだか外が賑やかだぞ。

暗闇と深々と降り積もる雪の中、ご近所さん達はすでに雪かきに取り組んでいました。

 

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すごーーーーい!!

キレイ・・・

 

 

なんて、悠長なことを言ってたら怒られちゃいます。

ついに雪の時期に突入しました。

これから4月下旬まで、深い深い深----い雪の中での生活がスタートします。

 

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浅岐は、三島町の中でも2番目に雪が深い地域です。(一番は間方)

冬場はみんな一日中除雪し続けているようなこともあるそうです。

え???

そう、ここら辺は、雪がない時期に田んぼや畑、山の収穫等をして、

雪が積もる頃には雪かきが主なやることです。(勤め人除く)

山間での深い雪のために外に出ることが難しくなる冬場に、

家に籠って囲炉裏で円座になって、家族内で農作業に必要となる

編み組細工に取り組むという地域なのです。

そのため、雪の深さと比例して古くからの編み組細工の技、文化、匠が

たくさんいるのが間方・浅岐なのであります。

 

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先述した通り、一晩でどかっと降り積もる地域なので、

毎日の除雪は欠かせません。義務。

ここら辺では、除雪のことを「雪かたし」と言います。

ここ数日の調査によると、ご近所さんは真っ暗な4時半くらいから

雪かたしを始動します。

 

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各家庭に電動の除雪機があります。これで家の周りをやるだけでも大変。

しかもひとり暮らしの高齢者も多いので、隣人同士で助け合って取り組みます。

暗いうちからあっちでもこっちでも電気を灯して除雪作業。

アカデミー宅は、玄関から公道まで30mくらいあります。

家に出入りするために、この道を自力で付けなければなりません。

道を共有するお隣さんのお父さんが除雪機である程度やってくれるのですが、

そこは共有なので私たちも参戦します。

 

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主な武器は、スノーダンプとスコップ。

スノーダンプは雪の塊を下から掬い上げて、そのまま運べるそりみたいなもの。

スコップは雪用で、軽くて穴が開いています。

こればかりは人力で、わっせわっせ掘っては運んでいくしかありません。

雪を捨てるのは、浅岐集落を流れる大谷川。

ちゃんとフェンスを外して、雪捨てスペースを作っておきます。

コケる、落ちる、転ぶが得意な私は、誤って川に落ちないようにしよう。

大変なのは川がない集落で、雪を捨てるところがないため、ものすごい量の

雪が積み上がるそうです。(未確認)

 

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公道については、町委託の除雪車(通称ブル)がやってくれます。

大雪初日は、お隣間方を朝3時に出てきて、浅岐を通過したのが6時くらい。

通常車だと10分4㎞を、雪を押しながら走ると3時間!!

この大きなシャベルで道に積もった雪を両端にどけながら進んできます。

これが作動してくれないと、乗用車を運転することもできなくなってしまう

くらいの雪が一晩で積もるのです。(出動基準は積雪15㎝以上)

もちろん、両側に寄せられた雪で壁ができています。

最盛期には2mとか3mとかなるそうです。

 行き場がなくなった雪は、巨大なトラックに乗せて、

三島町中心を流れる只見川に捨てるそうです。

今年の2月頃最盛期は止めどなく、止めどなくこのトラックが往来していました。

 

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そして日中晴れると、びっくり飛び上がっちゃうくらいの地響きで

屋根に積もった雪が落ちてきます。

はじめは本当に体が宙に浮いたかと思うくらい驚いて飛び上がりました(笑)

この世の終わりかと思うくらいの音がしますww

そのため、屋根の下は雪の塊が落ちてくるので要注意。

もっと気温が下がると、氷柱も成長して凶器となって落ちてくるそうです。

毎年雪かたし中に落雪に埋もれてお亡くなりになっている方のニュースを

目にしますが、これよく理解できました。

たぶん一瞬で埋もれて、雪から出られなくなる。怖いわぁ。。

雪の重みで倒木して道路が寸断されたり、雪の重みで停電することも

毎年あるみたい。

大雪極寒のこの地で停電しても、みんな1週間くらい普通に生活できるらしい。

あまり経験したくないけど、そのノウハウ見たいかも(笑)

自家発電機と反射板ストーブは必需品。

薪ストーブや、今でもお風呂薪で沸かす家もあります。

 


家の周りを守る雪囲い色々。

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雪に囲まれたこれからの三島での、浅岐での暮らしは、

またたくさんの学びと感動と発見が溢れてそうだぞ♪

何が起きるか、ドキドキワクワク!!